オアシス再結成を巡って どうしても気になる6つの疑問
◎誰がドラムを叩くのか?
オアシスの約20年にわたる活動を通して、多くのドラマーがバンドに参加しては去っていった。最初はトニー・マッキャロルと一緒にスタートしたが、彼は1995年に脱退し、後に未払い印税を巡ってバンドを訴えた。長年にわたり、ノエルは単にグループにとどまるだけの才能がなかったと示唆してきた。彼が戻ってくるとはとても思えない。アラン・ホワイトは1995年に加入し、2004年まで在籍した。彼の後任であるザック・スターキーが、ザ・フーに専念するため2008年に身を引かなければならなかった。オアシス最後の勇姿では、クリス・シャーロックがキットの後ろにいた。ファンの多くはホワイトのバンド復帰を望んでいるが、シャーロックは現在ハイ・フライング・バーズのドラマーだ。そのことは彼に大きなアドバンテージを与えている。我々はシャーロックに賭けている。
◎オアシスはいつまで続くのか?
メガバンドの再結成には多くのモデルケースがある。ピンク・フロイドは2005年のLIVE 8で、24分間しか一緒にプレイすることを我慢できなかった。レッド・ツェッペリンは2007年にフルコンサートを行なったが、ツアーの話が持ち上がるとロバート・プラントが立ち去った。一方、ガンズ・アンド・ローゼズは2016年の衝撃的な再結成以来、基本的に終わりのないツアーを続けている(その結果、彼らは大金を手にした)。オアシスは2025年の夏をヨーロッパのサッカースタジアムで演奏して過ごし、大金を手にしたら永遠に去ることになるのかもしれない。1年間、地球上をツアーしてから解散するかもしれない。もしくは、ピクシーズのようなバンドになって、ずっと活動を続けるかもしれない。現時点では、彼らはおそらく自分たちの動向を決めかねている。
オアシスはニューアルバムをレコーディングするのか?
ガンズ・アンド・ローゼズのように新作のリリースを予告し続ける例もあるが、再結成したバンドのほとんどはわざわざ新しいアルバムをレコーディングしない。オアシスはチケットを売るための新曲を必要としない。彼らにはいつまでもスタジアムを満員にするのに十分な名曲があるからだ。 しかし、ノエルが多作家であることに変わりはない。彼はオアシスを永遠のノスタルジー・マシーンに変えるというアイデアが気に入らないのかもしれない。 もしそうなら、2008年の『Dig Out Your Soul』以来となるオアシスの新作を聴くことができるかもしれない。ほんの数日前には想像もできなかったことだが、この(実現すると思われる)ツアーも同様だ。そして、彼らが8月27日午前8時(日本時間午後4時)に何を発表しようとも、ツアー初日の夜にバンドが動き出すまでは、私たちは彼らの復活を完全には信じられないだろう。
ANDY GREENE