大会を初制覇してガッツポーズする小林瑞季

＜27日・飯塚オート・最終日＞ 　ナイターで争ってきた飯塚オートのフタバ設計presents「GⅠ第67回ダイヤモンドレース」は最終日の27日、最終12Rで優勝戦を行い、小林瑞季（33）＝川口＝が、長田稚也との壮絶バトルを制して大会を初制覇した。GⅠ制覇は2022年の川口開設記念グランプリ以来で通算3度目。2着は長田、3着には荒尾聡が入り、3連単は1万3910円の好配決着となった。鈴木圭一郎は5着、青山周平は7着に終わった。5日間の総売上額は12億1935万円（目標額13億円）だった。 ■ヒーロー 　川口33期の小林瑞季が、一番試走を出して人気を集めた長田稚也との壮絶なバトルを制し、大会を初制覇した。これでGⅠは3度目のV。過去2度の優勝と比べても「一番価値がある」と胸を張った。「開設記念を取った時は初めから（エンジンが）良かったが、今回はエンジンを仕上げて勝てた」。低調な動きだった前節から部品交換を施して最高の状態に引き上げて勝てた――　その「過程」が誇らしかった。 　レースは10Mオープンの1枠からの戦い。「Sを行けても勝てるとは思っていなかったけど、Sを行かないと何も始まらない」。とにかくSに集中して1角先取りに成功した。道中は「無我夢中」。中盤で長田との抜きつ抜かれつの攻防が2度あったが、「自分が前を走っていた分、抜かれてもうまく体勢が作れた」と冷静に対処。すぐに抜き返して先頭でゴールした。

大会を初制覇し、同期と写真に納まる小林瑞季

　優勝はもちろんエンジンの下支えがあったからこそ。それには同期・鈴木圭一郎の的確なアドバイスがあったことも見逃せない。「準決勝戦前に圭一郎君にアドバイスを聞いて」グンと気配を上向かせた。加えて優勝戦前のひと調整で、良かった車に「さらに上積みがあった」と笑顔で振り返った。 　このあとは、愛妻との「ラブラブ旅行」で沖縄県に出発。よほど旅行が楽しみなのか、「オキナワーって言ってゴールしました」。南国で心身ともにリフレッシュして、9月1日から始まる山陽ミッドナイトでまたV取りを狙う。