ダルビッシュのトレード獲得を“世界一”カブスも画策?!
今オフにFAとなるレンジャーズのダルビッシュ有(30)の今季中のトレード移籍について注目が集まっているが、昨年、ワールドシリーズを制したカブスが獲得を検討している話が浮上した。 シカゴトリビューン紙が報じたもので、「優勝争いからフェードアウトするチームが出てくると、カブスにとって先発ピッチャー獲得の可能性が高まる。」という見出しで伝えた。 昨季は開幕から好スタートを切り、勢いに乗ったまま悲願のワールドシリーズ優勝を果たしたカブスだが、今季は勝率5割を前後するラインをさまよっており、なかなかエンジンがかからない。先発投手の補強は急務でダルビッシュの名前が挙がった。 同記事はレンジャーズが昨オフにインディアンスから獲得したナポリの話から始まっている。ア・リーグ優勝チームのインディアンスから古巣のレンジャーズに復帰したナポリだが、今季は不調に苦しんでいる。 「ナポリの現時点の打率は1割6分で、規定打席数に達している打者のなかでは下から3番目。金曜日の試合前の時点で、レンジャーズのチーム打率は2割2分。メジャーリーグのなかで最も弱いと見なされている地区で16勝20敗。多くの人がレンジャーズはア・リーグ西地区優勝かワイルドカードを獲得すると予想していた。若手選手とハメルズ、ダルビッシュの先発投手らが予想の根拠だった。しかし、ハメルズはすでに故障者リスト入りし、打撃は存在していないかのよう。このままの状態が続けば、パーティーは途中で解散になるだろう」と、5月に入っても低迷しているレンジャーズのチーム事情について述べている。 レンジャーズがポストシーズン進出の可能性が薄くなるとダルビッシュに焦点が当たる。 「そう(ポストシーズン進出可能性が低く)なると、レンジャーズは(他球団から)フリーエージェントになるダルビッシュについての(トレードの)話を聞くことになる」 メジャーでは、優勝争いに本腰を入れるチームと、ポストシーズン進出の可能性が消えたチーム間におけるトレードは盛んで、特に負けているチームは、FAとなる選手に対して先手を打ってトレードで売りに出して来季へ向けて有望若手を獲得する画策するケースが少なくない。 記事ではトレード市場についても「もし、ダルビッシュが獲得可能ならば、彼は恐らく優勝争いをしているチームのナンバーワンのターゲットになるだろう」と伝えたが、実際、ヤンキースやエンゼルスがダルビッシュ獲得を検討しているとの報道も出ている。