吉村大阪市長の定例会見(全文1)人事、小中学校タブレット授業開始など
吉村大阪市長が25日、大阪市北区中之島の市庁舎で定例会見に臨み、市長就任以来の市政改革の手ごたえや新年度への抱負を語った。4月からすべての市立小中学校でタブレット端末を使った授業を一斉開始。「自分で考え表現して、激動の社会を生き抜く力を養ってほしい」と強調した。 【中継録画】吉村大阪市長の定例会見 4月からタブレット授業開始
人事について
司会:それでは、市長定例会を開始します。市長、お願いします。 吉村:はい。そしたら、まず私のほうからですけれども、4点ありましてまず1点目です。人事についてです。4月1日付の人事異動についてです。まず、平成28年度の主な職制の改正ですが、大都市制度を含む福祉等に関わる企画立案、総合調整などを所管します、副首都推進局、これを設置します。それからICT戦略に関わる企画立案などを所管する、ICT戦略室を設置します。 新たに区長、所属長に任命するのは、メンバーでありますがすでに発表しております。その中でまだ発表してない、今回新たに発表するのは次の5名であります。まず、副首都推進局長に手向健二さん。大阪府の府民文化部の都市魅力創造局の副理事の方です。ICTの戦略室長に、田畑龍生さん、現都島区長です。都島区長に林田潔さん。環境局の理事です。天王寺区長に西山忠邦さん。現在の政策企画室の理事です。消防局長に藤井茂樹さん、消防局の予防部長、現在はそうです。区長、それから所属長以外の人事異動については後日またお知らせいたします。4月1日の市長会見におきまして、新区長、新所属長が隣席して、それぞれ抱負を述べるという予定にしております。区長、所属長が各組織を適切にマネジメントして、着実に市政の改革、これを推進していきたいというふうに思っております。これがまず1点目のご報告です。
全小中学校、タブレット授業を来月からスタート
2つ目です。ご説明させていただきたいと思います。大阪市においては、グローバル社会に対応できる子どもの育成を実現するということで、全小中学校422校にタブレット端末などのICT機器を整備するような取り組み、これを進めてきました。この間、入札が中止になったことなどで、導入の予定が遅延した部分もあったんですが、28年4月から、来月からですね、各校においてICT機器を活用した授業、これを全校で一斉スタートいたします。 このICT機器の活用ですけれども、その目的ですが、まず視覚的にも分かりやすい授業、これを行うとともに児童・生徒がタブレット端末を用いて学習課題に対する自分の考えだったりというグループ学習、それをしっかりとやって、ここにありますが大型のディスプレー、この大型ディスプレーも配置してますので、大型ディスプレーを使って、その情報共有であったりプレゼンテーション、自分たちの意見、考えをしっかりと述べることができるような、そういった考える力を育成する、ということを目的にしています。 教員の支援体制もこれまでの議会でもさまざまなご指摘もありましたが、教員の支援体制についてもこのICT機器の活用に当たっては、希望する教員についてはこのタブレットの端末の貸し出しを行います。それからコールセンターの開設を行います。ICT支援員、事業づくりの指導員の派遣、学校への派遣も行います。事業支援システムの全校への整備というのも行います。教員を支える仕組み、これもしっかりと構築していきます。 このICT機器を使って、まさに自分の頭で考えて判断する力であったり、自分の考えを積極的に表現する力であったり、そういったものを、それから最新のICT機器、これを実際に使う力であったり、活用する力であったり、そういったものを養ってもらって、この激動する社会ですけれども、生き抜く力というのを養ってもらいたいというふうに思っております。