氷河も残る北欧ノルウェーの最高峰「ガルフピッゲン」に夫婦で登頂!
北欧でもっとも高い山「ガルフピッゲン」をご存知でしょうか?ノルウェーにある山で、その標高は2,469m。夏でも雪が残り氷河に囲まれたその頂上からはここでしか見られない雄大な眺めを堪能できます。キャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを周遊している私たち夫婦も、この北欧最高峰に挑戦!雪道をも通る往復約10時間のロングトレイルでは、くたくたになりましたが、山頂には疲れも吹き飛ぶ絶景が待ち受けていました。 【写真17枚】この地域は別名「巨人の住処」とも呼ばれており、ノルウェー内でも高山が集まる山岳地帯。「ガルフピッゲン」のトレッキングコースを写真で見る
ガルフピッゲン山頂へのルートはふたつ。ガイドなしで登れる往復約10時間のコースに挑戦
「Galdhøpiggen(ガルフピッゲン)」はノルウェーの西部に位置するヨトゥンヘイム国立公園内にあります。ノルウェーだけではなく、北欧一高い山で、その標高は2,469mです。頂上を目指すルートは主にふたつあります。 ひとつ目は標高1,850mに位置する「Juvasshytta(ユーヴァスヒュッタ)」小屋から出発するルートです。往復約6時間、総距離約11kmで標高差も約700mと、ガルフピッゲンを目指す最短のルートです。途中、危険な氷河渡りをするため、ガイドツアーの利用が必須になります。 ふたつ目は、「Spiterstulen(シュピターシュトゥレン)」小屋からのルートで、往復約10時間、総距離約15km、標高差約1,500mというロングコースで、体力は使いますが難しい技術は必要ありません。こちらは氷河を通らないのでガイドなしでも登れます。そこで今回は、ガイドなしで登れるシュピターシュトゥレンからのコースで頂上を目指しました。 ◆登山口まではハラハラドキドキのドライブコース 出発点となるシュピターシュトゥレンの山小屋までは、ヨトゥンヘイム国立公園の拠点となる「Lom(ロム)」の町から車で50分ほど。山小屋へたどり着くまでの最後の15kmは通行料150kr(約1,900円)が必要です。そこは舗装されていない砂利道で、車一台がやっと通れるほど狭いため、「対面車がきたらどうしよう」とヒヤヒヤしました。 さらに道中には、いくつかの木製の橋を渡る箇所もあります。大型バスも通る道なので大丈夫とは分かっていながらも、3.5トンもある大型キャンピングカーの私たちは「重さでこの橋崩れるんじゃないの?」とスリルを味わいながらのドライブとなりました。 ◆スタート地点のシュピターシュトゥレン小屋のベースキャンプは最高にリッチ 登山口にあるシュピターシュトゥレン小屋は、最大220名が宿泊できるロッジで、ゆったりくつろげる客室のほか、豪華なレストランを併設し、登山者のベーススポットとなっています。水場、野外トイレもあるテント場ではキャンプも可能です。 広い駐車スペースもあり、道路通行料はこちらにある自動精算機に車のナンバープレートを入力して支払います。シュピターシュトゥレン小屋の営業期間は、冬季、夏季で分かれており、それ以外の期間は道路が通行止めになるので注意しましょう。 ・2024年の営業期間:3月15日~5月5日(冬期)、5月31日~9月29日(夏期)