速い&快感! 世界をシビレさせる電動スポーツカー 10選 運転が楽しいEVはどれ?
2. ポルシェ・タイカン
長所:卓越したハンドリング、洗練された乗り心地、航続距離と充電速度の向上 短所:4人乗りとしての実用性はいまひとつ、売却時の価格は以前ほど高くない ポルシェがEV市場に参入したとき、それがたとえ待ち望まれた参入でなかったとしても、ブランドの名に恥じないインパクトを与えることに成功した。 タイカンは従来の意味でのスポーツカーではなく、4ドアのグランドツアラー(GT)である。パナメーラよりもわずかに小さいが、決して見劣りするようなクルマではない。 繊細なボディコントロール、稀に見るバランス感覚、見事に調整された操作系、そして文字通り手に取るようにわかるステアリング精度を持っている。エアサスペンションによる乗り心地の良さも、魅力をさらに高めている。 もし目隠しと耳栓をつけて運転したとしても、「ポルシェ」であることは即座に分かるはずだ。ステアリングの重さや感触、正確無比な機動力、そして丁寧に調整されたダンピングに至るまで、ツッフェンハウゼンの血を引いていることは明らかである。 さまざまな仕様が用意されているが、最高出力530pのタイカン4Sにも素晴らしい要素が多く見られる。4Sは下位グレードにもかかわらず、スーパーカー並みの加速力を備えている。 上級のタイカン・ターボSは最高出力761ps、0-97km/h加速2.6秒という性能から、現実世界で最も速い市販車の1つであることは間違いない。また、ステーションワゴンの「スポーツツーリスモ」とSUVテイストの「クロスツーリスモ」もある。 しかし、お金を出すなら最高出力598psのタイカンGTSに軍配が上がる。走り好きのドライバーを喜ばせるようなサスペンション設定と十分すぎるほどの加速力を兼ね備えている。また、1回の充電で480km走れるため、より長い時間ドライブを楽しむことができるのだ。
3. アウディRS eトロンGT
長所:スムーズで静かなパワー、アウディのRSモデルらしい走り 短所:高価なオプション、アウディR8のようなギャップを埋められない アウディの「RS」の名を冠した初のEVは、ポルシェ・タイカンの兄弟車だ。強力なツインモーター(前後1基ずつ)や3チャンバー式エアサスペンションを共有しており、バッテリーも同じ。最大350kWの急速充電に対応し、WLTPサイクルで約460kmの航続距離を誇る。 結論から言うと、RS eトロンGTはとにかく速い。最高出力646psと最大トルク84.6kg-mを発生させ、0-100km/h加速で3.5秒を切る余裕の加速を見せる。 ハンドリングの華麗さと一体感はポルシェには及ばないものの、かなり好印象だ。その分、タイカンと比べると足取りがゆったりとしている。EVとしての洗練性や快適性を考えると、同じくらい魅力的な選択肢だ。