【拡大版】中華の名店「赤坂四川飯店」(東京)で熊本県和水町フェア モクズガニにタケノコ、ブランド豚が大変身
東京・平河町にある中華料理の名店、赤坂四川飯店で13日、熊本県和水町の産品を使ったフェアが始まった。菊池川流域の秋の味覚である山太郎ガネ(モクズガニ)や水煮タケノコ、さいき農場のブランド豚「火[ひ]の本[もと]豚」などを使った四川料理が味わえる。30日まで。 フェアは、食を中心とした魅力発信のために町と包括連携協定を結んだ生鮮食品の電子商取引(EC)サイト運営会社・食文化(東京)の協力で実現。赤坂四川飯店の副料理長の宮本雅章さん(43)が9月に町を視察し、メニューを考案した。 山太郎ガネの辛味濃厚煮込みや火の本豚と南関あげのスープ、タケノコと海鮮の蒸し物など8品。辛味濃厚煮込みはぶつ切りにして揚げたガネを3種類のトウバンジャンや黒酢で煮込み、もちや春雨と合わせた。火の本豚のスープは豚肉の脂の甘みを生かすためサンショウと塩でシンプルに味付けしてある。 13日夜のお披露目会では宮本さんが食材の魅力を紹介しながら実演調理。参加した生産者や都内の食品事業者など約20人が舌鼓を打った。
さいき農場の齊木正剛さん(48)は「自家飼料にこだわった豚肉を有名店で扱ってもらえるのはありがたい」。タケノコ生産加工アジルの竹下陽介さん(28)も「フェアを機に自然豊かな和水町や食材の良さを知ってもらえるとうれしい」と話した。 赤坂四川飯店は「中華の鉄人」としてテレビ番組で活躍し、2023年3月に亡くなった陳建一さんがオーナーシェフを務めた店としても知られる。(中尾有希)