開店初日から大行列! 有名ホテル出身パティシエの洋菓子店が激戦区・浦和に誕生
教えてくれる人|はなとも
日本スイーツ協会認定のスイーツコンシェルジュ。スイーツ専門のライターとしてさまざまなweb媒体で記事を連載中。著書「スイーツ男子はなともの I love パンケーキ」(KADOKAWA)、はなとも監修パンケーキミックス粉、その他、監修商品やコラボメニューなど多数。前職はお花屋さんという異例の経歴を持つ。
【噂の新店】「ANCiPiT」|2024年の大注目パティスリー
一世帯当たりの年間ケーキ消費量が、全国1位になったこともある旧 浦和市(現 さいたま市)。そんなさいたま市浦和区に、本物のおいしさを追求した洋菓子店「ANCiPiT(アンシピット)」がオープンしました。 場所は浦和駅東口から徒歩約15分。越谷方面とさいたま市を結ぶ東西道路、国道463号線沿いにあります。
店名の「ANCiPiT」とは、フランス語で「物事の始まり」という意味。加えてオーナーパティシエ・屋冨祖和也氏の家族の名前の母音がすべてA(ローマ字の最初の文字)であること。そしてオープンが11日11日(1が数字の始まり)であることから「ここから始める」という意味を込めて名付けたのだそう。
屋冨祖氏は大学卒業後、フランス・ストラスブールにある洋菓子店で修業をスタート。1年ほど住み込みで働き、技術と感性を学びました。帰国後は、埼玉県の有名パティスリーやパーク ハイアット 東京に勤務。そして2023年11月に同店をオープンしました。
ショーケースには旬のいちごを使ったタルトをはじめ、モンブランやチーズケーキ、ショートケーキなど、カラフルで美しいスイーツがずらりと並んでいます。メインの素材は3つまでとし、複雑ではなくわかりやすい味に。また食感のコントラスト(硬さや軟らかさ)を大切に、一つひとつ丁寧に作り上げているそうです。 今回はその中から、人気生菓子3品をご紹介します。
濃厚ながらも後味すっきり! 素材と製法にこだわったチーズケーキ
常時10種類ある洋菓子の中で1番人気なのが「フロマージュネージュ」590円。2種類のチーズ(デンマーク産のクリームチーズ「ブコ」と北海道産のクリームチーズ「リュクス」)に、サワークリームと47%の生クリーム、さらにホイップした35%の生クリームを混ぜ合わせた、こだわりのチーズケーキです。最後にレモン汁と少量のゼラチン、フルール・ド・セル(良質な塩田から取れる天日塩)を加えて仕上げています。