ホルンの音色に呼び寄せられる鹿…奈良公園の冬の風物詩
奈良市の奈良公園・飛火野で、ホルンの音色で鹿を呼び寄せる冬の風物詩「鹿寄せ」が、14日まで行われている。
鹿の保護施設「 鹿苑(ろくえん)」が完成した1892年に始まった。奈良の鹿愛護会の職員がベートーベンの「田園」の一節をホルンで演奏すると、音色に誘われ、約200頭の鹿が森の奥から次々と姿を見せた。集まった鹿は、ご褒美でまかれたドングリをおいしそうに食べていた。
滋賀県東近江市の主婦(61)は「鹿は迫力があり、かわいかった」と喜んでいた。
鹿寄せは、毎日午前10時から行われる。