ポルシェ「911ターボ3.6」が約4360万円で落札!「964型」で最も人気のある1台は「マイルからキロ」に変更されていました
メーターはマイルからキロに変更
RMサザビーズのモナコ・オークションに出品された911ターボ 3.6は、その中の1994年型だ。実際には1993年7月3日にアメリカ仕様として生産が完了し、ミッドナイト・ブルーにライト・グレーの内装が施された。 シートにはブルーのパイピングが施され、クラシック・グレーのカーペットとアッパーレザー・トリムなど、いくつかのオプション装備が選択されていた。そのほかのメーカー・オプションには、電動サンルーフ、アップグレードされたレザーとランバーサポートを備えたフロントシート、CDプレーヤー、ポルシェのカラークレストをあしらった、ポリッシュ仕上げの18インチ径ホイールなどが含まれていた。 ポルシェからの出荷後、アメリカのニューハンプシャー州ノースハンプトンで最初のオーナーにデリバリーされたこのモデルは、その後2008年までアメリカに留まり、その後クウェートやドイツで登録された。この時メーターはマイル表示からキロ表示に変更され、工場出荷時のカラーであるミッドナイト・ブルーに改めて塗装されたという。 2022年にはドイツのポルシェ・ツェントラム・アーヘンによって、3万ユーロ強の整備作業も行われている。現在も、運転席と助手席にはパティナ(わずかな色褪せ)が見られるものの、そのコンディションは964世代のターボとしては上々のものだろう。 RMサザビーズによるエスティメート(推定落札価格)は23万~35万ユーロ。落札価格は25万8125ユーロ(邦貨換算約4360万円)という数字だった。ターボモデルはこれからも、964人気の中心的存在となるのは確かなところだ。
山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)