【ドラフト2024】巨人は常勝を目指すなら「ポスト菅野智之」よりもアマ球界ナンバーワン遊撃手だ!
また、大学4年になってメキメキ頭角を現してきた山城航太郎(福岡大大濠→法政大/投手/183センチ・84キロ/右投右打)も、未知の魅力いっぱいの本格派右腕だ。4年前、福岡に山下舜平大(現・オリックス)の全力投球を受けに行った日、同じグラウンドで懸命に練習していたのが山城だった。 「法政に行って、ピッチャーになって、舜平大みたいに速球で勝負できるピッチャーになるんで! アイツには負けますが......」 そう笑顔で話してくれた山城。 法政大ではリリーフを務めて、150キロを超すストレートにスライダー、フォークと縦の変化で三振を奪いにくる。高校時代は強打の野手として力を発揮していただけに、投手としての"肩"は若い。スタミナもあり、ゆくゆくは先発の可能性も秘める。 山城と同じ東京六大学リーグにはもうひとり、将来の大器が潜む。 浅利太門(興国→明治大/投手/186センチ・89キロ/右投右打)は、しなやかで豪快な腕の振りが魅力。すでに150キロ前後の球速帯を持ち、低めに決まる速球は学生では手が出ない。あとは変化球のコントロール。実戦力を身につけたい。そのためにはあと1、2年、時間をかけたい。それだけ価値のある逸材だ。 【将来に向けて高校生内野手を育成】 過去4年間のドラフトで、支配下指名した高校生内野手は中山礼都(2000年ドラフト3位)のみ。2022年の育成ドラフトで指名された強肩の中田歩夢と、強打の相澤白虎がファームで頭角を現わしつつあるが、常勝を掲げるにはそれだけでは心もとない。 宇野真仁朗(早稲田実業/遊撃手/178センチ・81キロ/右投右打)は、締め切りの10日前になって、ようやくプロ志望届を提出した。早稲田大進学とプロ野球......迷いに迷った末の決断だったのだろう。 高校通算64本塁打のうち3分の1ほどを木製バットで放ち、大一番での勝負強さ、レフト前ヒットで深めに守っていた外野手を見て二塁打にしてしまう快足と状況判断。場合によっては上位指名もあるかもしれない。