株式とは何か? 上場企業への投資の基本を学ぶ(海外)
株式投資からリターンを上げる方法
株主は、主にキャピタルゲイン(売却差益)と配当金の2つの形式でリターンを享受できる。 キャピタルゲインは株式を売却した際に得られる利益だ。支払った価格よりも高く売却できたときにキャピタルゲインが発生する。 キャピタルゲインの例:ABC社の株を100株、1株当たり50ドル(約7500円、1ドル150円換算。以下同)で購入し、5000ドル(約75万円)を支払ったとしよう。10年後にABC社の株が1株当たり100ドル(約1万5000円)になったときに株式を売却すれば1万ドル(約150万円)が手に入る。つまり儲けは5000ドル、リターンは年率7.18%ということになる。 配当は、株主への定期的な支払いだ。会社ごとに配当スケジュールは異なるが、四半期配当が最も一般的だ(日本は半年ごと)。 配当の例:四半期配当が1ドルのXYZ社の株を50株購入したとしよう。この例では、会社から四半期ごとに50ドル、年間200ドル(約3万円)が配当として支払われる。会社が四半期配当額を引き上げて1.10ドル(約165円)にすると、受取額は55ドル(約8250円:50株×1.1ドル=55ドル)に増加し、年間配当額も55ドル×4回=220ドル(約3万3000円)に増えるだろう。 配当は、株価が下落しているときであっても、株主が持分を売却せずに収益を実現できる手段になる。そのため、配当株は退職が近づいている投資家にとって魅力的なことが多い。
株式投資 vs. 株式トレーディング
買い持ち(バイ・アンド・ホールド)投資家とは対照的に、積極的なトレーダーは株価の短期的な変動から利益を上げることを目論む。株式投資家は会社のファンダメンタルズ(基礎的条件)や長期的な見通しを重視する一方、株式トレーダーは意思決定にあたりニュースや事象、テクニカル分析を駆使することが多い。 リサーチや取引の管理に充てる時間がある人には、投資ではなくトレーディングの方が手っ取り早くリターンを上げられるかもしれない。だが、保有株式から不労所得を得たいならば、投資の方が良いだろう。もしトレーディングに挑戦するならば、ポジションを取る前に自分の取引プランをじっくりと考えて、何があろうともそれを貫き通そう。