株式とは何か? 上場企業への投資の基本を学ぶ(海外)
株式は、会社の所有権の一部を表す投資商品だ。 株主は、キャピタルゲイン(売買差益)と配当の2つの形式でリターンを得る。 株式ファンドに投資することで分散株式ポートフォリオを構築できる。 株式は、会社への投資の一種である。適格投資家だけが投資できるプライベート・エクイティもあるが、上場株式は証券取引所で誰もがさまざまな株式を売買できる。 では、株式とは何か、その仕組み、株式投資で利益を上げる方法を詳しく解説しよう。
株式とは何か?
株式(ストック)は「エクイティ(株式資本)」とも呼ばれる、会社の所有権の一部を表す証券だ。会社の株式を購入することで投資家は株主になり、保有する部分は持分とよばれる。 投資家は、会社の成功を期待して株式を購入し、所有する。業績が堅調なとき、株式保有者はその利益を分かち合う。 反対に、業績が振るわず株価が下落するときは、株主のリターンも減少することが予想される。最悪の場合、会社が債務不履行に陥り、株主の持ち分は無価値になる可能性もある。
株式の仕組み
株式会社は株式を上場するか非上場のままかを選択できる。未公開株は通常、適格投資家だけが投資できるが、ニューヨーク証券取引所やナスダックといった取引所で取引される株式に投資資格は不要だ。 企業は、新商品やサービスの販売や市場拡大など、事業資金を調達するために株式を「公開」する。新規株式公開 (IPO)では、企業は証券取引委員会(SEC)から財務透明性の要件遵守が求められ、株価は一般的に投資銀行が決定する。IPOが行われて株式の取引が始まると、需給動向により株価が上下する。
株式の売買方法
投資家は、証券会社に口座を開設して上場株式の売買を行う。いまは、株式取引に手数料を課さない証券会社が多く、顧客はミニ株の購入も可能だ。 さまざまな株式に資産を分散できる株式ファンド(上場投資信託[ETF]や投資信託)を購入すれば、即座に保有銘柄の分散を図ることができる。アクティブ運用のファンドもあれば、S&P500種株価指数などのベンチマーク指数に連動するものもある。 「きちんと銘柄を選定しようとすれば手間暇がかかるだろう。だから、私はいつも、S&P500種株価指数に連動するVOOのようなファンドや、その他興味のあるセクターなどに連動する指数やETFを購入するよう助言する」と言うのは、S&Jプライベート・エクイティ(S&J Private Equity)のシャンカ・ジャヤニーシャCIOだ。 ヒント:ETFと投資信託には、ファンドの経費率といわれる年間運用報酬がかかる。経費率が高いとリターン全体に食い込んでしまうため、ファンドの報酬にいくら支払っているのか確認することが重要だ。