アルゼンチンは今 1年経ったミレイ政権の評価 一見荒唐無稽だが有言実行の人 ブエノスアイレス 相川知子
「最悪の事態を乗り越えた。年の終わりに安堵を感じ、未来はより良くなっていくことであろう」
アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は2025年年頭挨拶を自身のインスタグラム(https://www.instagram.com/p/DERHbQ_A7Lg/)で発表した。 「アルゼンチンに幸せな時代が来る」という言葉から始まり、同国の未来への明るい展望が強調された。「我々は砂漠から脱しているところである」と比喩し、続けた。「景気後退は終わり、国は成長の道を歩み始めた。しかし、まだ港(最終目標)には達していない」とも述べ、現状を認めつつも、「最悪の事態を乗り越えた。年の終わりに安堵を感じ、未来はより良くなっていくことであろう」と述べた。「善良なアルゼンチンの皆さん、新年おめでとうございます!神の祝福がありますように、そして天の力が皆さんと共にありますように」と、新たな年への希望に満ちた挨拶を送った。
そして、自身のX(https://x.com/JMilei/status/1874476886572650544)においては、「アルゼンチンを今一度偉大な国にするため共に向かっていきましょう」と、国民に対して行動を呼びかける言葉を投げかけた。さらに2024年12月からの就任一年の軌跡を次のように振り返った。 【反省点】 2024年、我々はGDPの15%に相当する財政調整が可能であることを証明しました。その95%は政治・金融エリート層に負担を求める形で行われました。さらに、インフレ抑制のために貨幣供給を削減し、経済活動や雇用に損失を与えることなく財政の立て直しを実現しました。 その結果、貧困を約20ポイント削減し、インフレが最も脆弱な層に与える影響の深刻さを明らかにしました。 また、仲介者や汚職を排除し、生活保護の支給方法を改善することで、極貧層を根本的に解消し、困難な財政再建の時期においても国民を支え続けました。 【係る結論】 「最も弱い立場の人々を懸念している」と言いながら、公共支出を増加させ、インフレを招く貨幣発行政策を推し進める政治家たちは、その目標を達成してきませんでした。むしろ、逆効果を招きます。長期間このような政策を続ければ、その損害は構造的になり、回復はさらに困難を極め、結果として高くつくことになるでしょう。 【未来を直視して】 これからの時代、社会指標を改善し続けるためには経済成長が不可欠です。したがって、引き続きインフレを抑制し、カントリーリスクを低減し、公共支出を削減して税金を軽減し、構造改革を進めます。規制緩和を進め、自由を勝ち取り、何よりも人々の命、自由、そして財産を尊重し続けます。 自由万歳!