海外メディアはW杯4強ならずも日本の健闘を絶賛「その戦いをノートに残すべき」「やってのけたことは称賛される」
同じく英国のBBCは、「南アフリカが日本の夢のようなW杯での快進撃を止め、ホスト国(の日本)を痛めつける26-3の勝利で準決勝に進出した」と南アフリカの勝利を伝えた。 記事は「ブレイブ・ブロッサムズ(日本の愛称)は圧倒された」との見解で、試合内容について触れ、「南アフリカのラシー・エラスムス・ヘッドコーチは、ベンチに6人のフォワードを入れ、前衛を強化していた。そして、日本のトレードマークとなった素早いボール回しが、南アフリカの獣のようなパワーと対したとき、日本が予選プールで見せていた滑らかな攻撃は大幅に減ることになった」と、南アフリカのフィジカルとパワーの前に日本が劣勢に立たされたことを明らかにした。 また識者の試合に対する評論も掲載されており、元イングランド代表のポール・グレイソン氏は、「夢はいつでもある時点で終わりを迎える。日本は自分たちが持っているものすべてを見せて準々決勝進出の舞台を実現した。彼らがやってのけたことは称賛される。日本は、身体的、精神的にフィールドで行えることを最大限に出して質の高いラグビーを見せてくれた。そして、見る者を楽しませてくれた。だが(準々決勝の南アフリカ戦では)彼らは、ただ大きく、力強過ぎるチームと対戦することになってしまった」と日本を称賛した。 また元アイルランド代表のジェイミー・ヒースリップ氏は、「試合全体を振り返ると南アフリカのトライになっていたかもしれない瞬間が3つか4つあった。南アフリカを評価しよう。26-3だったが、10点か20点は容易に上乗せすることができていたのかもしれない」と、スコア以上の力の差があったことを指摘していた。 一方、南アフリカの「ザ・シチズン」紙は「ラシー・エラスムス・ヘッドコーチの選手たちは上等なプレーを見せることはほとんどできなかったが、最後は日本を上回った。スプリングボクス(南アフリカ代表の愛称)は、荒々しく効果的なプレーを見せ、日本に26-3で勝ち準決勝に進出した。(次の)日曜日の準決勝2試合目でウェールズと対戦する」と母国の勝利を伝えた。 試合については、「南アフリカは前半の時間帯を必死に守備しなければならなかった。彼らは最初の40分で少なくとも3つ敵陣を抜けるチャンスをミスで台無しにした。それでもスプリングボクスの守備は、大抵の場面で力強く、結果として、そこから脱出しようとするホスト国(の日本)を陣内に押しとどめた。日本は体格面でも劣っていた」と分析。 そして「南アフリカのフォワードは、残忍なほど力ずくだったが、バックス陣は、ほとんどカバーすることができなかった。その中で2トライをあげたウィンガーのマピンピは堂々と胸を張っていいだろう」と続けた。