納車直後の「新車のランクル」を売ると儲かると聞きました。簡単に儲かるならチャレンジしてみたいのですが、なぜ“高く売れる”のでしょうか…?
「楽にお金を稼ぎたい」そう思ったことがある人は多いのではないでしょうか。長時間働くよりも、少ない労力でお金が稼げたらタイムパフォーマンスが高く、できるのならやってみたいと思う人もいるでしょう。 今回は、新車を買った直後に売るともうかるという話について、実際のところどうなのか、注意点と合わせて解説していきます。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
新車のランドクルーザーを売るともうかる?
どんな車でも、新車購入直後に売ればもうかるというわけではありません。「希少車」でなければもうかる可能性は低いといえます。本ケースのトヨタの「ランドクルーザー」が儲かるかという話ですが、そういわれるのには「あまりにも長すぎる納期」が関係しています。 2024年7月16日現在、トヨタ自動車のWEBサイトには「ランドクルーザー300は現在ご注文を停止させていただいております」と書かれています。 結論からいうと、ランドクルーザーを転売目的で新車購入するのは現状不可能です。それもあって、中古車相場では新車価格730万円の「ZX 3.5L ガソリン車」が1000万円を超える価格で販売されています。中古車なのに新車の約1.3倍もの価格で取引されているということは、「プレミア価格がついていたとしても買いたい」人が多いということですね。
転売目的での新車購入は厳しい
ランドクルーザーに限らず、新車よりも高値で取引される「プレミア車」というのは存在します。もしこれらの車を「転売してもうけたい」という場合、いくつかの高いハードルを超えなければなりません。 ハードルの1つとして、「新車を買うためのディーラーでの審査」が挙げられます。審査というのは大げさかもしれませんが、一定期間転売しないことを誓約書にサインさせたり、物理的に転売できないようにディーラーの所有権がつく残価設定型クレジットのような買い方を強制したりしているディーラーもあると聞きます。 また、納期が長い車を注文し納車されるまでの間に、中古車相場が下落して利益が出なくなるというリスクも存在します。一般的に新車は納車直後にその価値が下落し、新車価格よりも数割低い価格で買い取られる傾向にあります。希少車であってもこのような事態になる可能性はあるので、一種のギャンブルといえるでしょう。