横浜最高峰の「富士山」がニュータウンに! 天空へ誘う参道階段で山頂を目指す
浅間社の鳥居をくぐる由緒正しき山高8m富士山
さて、都筑区には他に富士山が複数座あり、現存する池辺富士、山田富士と合わせて三大富士と呼ばれています。池辺富士は、川和富士からも歩いて行けますが、市民耕作園が広がる高台の一画で、少しわかりにくいのが難点です。標高63m(山高8m)の超ミニ富士は、いかにも富士塚の趣で、浅間社の鳥居がないと、耕作園地帯の園芸業者敷地内の丘程度にしか見えないのが残念ではあります。 山頂には石碑が設置されており、なんでも寛政8年(1796年)のものという由緒ある石碑とのこと。しっかりと鳥居の先には参道階段となっています。ただし、山頂は木々が生い茂り、ほぼ眺望無しです。
山田富士の御殿場口と吉田口の登拝口名は出来過ぎ?
また山田富士は、この2箇所の富士塚から市営地下鉄で乗り換えを含む2駅ほど離れた山田富士公園の一角にあります。ベンチのある山田富士の麓の広地にある横浜市教育委員会が設置した史跡説明板によると、1818年からの文政年間の頃には30mほどの高さの塚だったそうですが、別の資料によると標高41m、山高8mだそうです。 この山田富士のユニークな点は登拝口が2箇所あり、それぞれ御殿場口、吉田口となっていること。御殿場口からのトレイルはアップダウンもあり、木漏れ日を浴びての公園散歩はなかなかに気持ちの良いものです。皆さんの地元や隣町にもオラが町の富士があると思います。一度ならずとも訪れてみてはいかがでしょうか。
ソトラバ編集部