横浜最高峰の「富士山」がニュータウンに! 天空へ誘う参道階段で山頂を目指す
日本人の心象風景を代表する富士山。そのため、日本全国にご当地富士山が存在します。都道府県を代表する名山から、市区町村レベルにまでお隣の富士山は存在するといって過言ではないかと思います。横浜北部の高台住宅街に由緒正しきご当地富士山がそびえています。いわゆるお隣の富士山を巡ってみました。横浜の町富士の山頂からの絶景やいかに? 【写真】横浜にあるおらが町の富士山の姿を見る(全11枚)
富士山信仰で作られたミニチュア富士山は消滅から復活
横浜市の東側は東京湾に面した開港都市・港ヨコハマでお馴染みです。また市南部には隣接する鎌倉市のご当地アルプスで人気の鎌倉アルプスにトレッキングルートを繋げており、週末ハイカーでそこそこに賑わってもいます。そして横浜市最高峰の大丸山が鎮座しております。そして今回フォーカスを当てるのは横浜の北部です。 その都筑区内に川和富士と呼ばれる富士山、正確には富士塚があります。都筑区南部にある、その名も川和富士公園内でその秀麗なる末広がりのコニーデ型のシルエットがそびえています。川和富士の標高は74m。実際には山高は14mとか。リアル富士山の約2%のサイズに山頂はあります。 手前の広場から眺める富士山は、山頂にフラットなスカイラインを持っています。参道はしっかりした階段で約100段。参道麓から山頂を見上げた先は天空。絶景富士山インスタ撮りで最近問題になっている、静岡県の夢の大橋の階段級に夢とロマンを感じさせます。 山頂は手すりが一周。市民の高齢者や幼児たちの安全性を考慮してのことでしょう。そして、嬉しいことに山頂同定の方位盤が設置されております。山頂からはもちろん、澄んだ晴れた日ならリアル富士山に南アルプスまで眺望できるようです。さすがです。南東方向には港ヨコハマのランドマークタワーがお約束。 川和富士は、本来は近くの別の場所にあった富士塚と呼ばれる幕末頃に作られたミニチュア富士山でした。昭和45年(1970年)から始まった都筑区のニュータウン構想による開発で、川和富士は消滅したそうです。その消滅を惜しんで地元住民の方々の陳情から現在の場所に再現復活となったそうです。昭和61年(1986年)のことです。