夏を涼しく「ぬれないミスト」、来夏の万博会場で登場へ…目に見えないほどの極小な水の粒に
来年開幕する大阪・関西万博の熱中症対策に向け、ぬれないミスト(霧)を噴射して体を冷やす次世代のミストシャワーを、大阪の企業が開発した。極めて微小な水の粒を作り、衣服などがぬれる前に蒸発させる仕組みで、屋外クーラーよりも省エネという。夏場を快適に過ごしてもらおうと、万博会場に設置する計画だ。
大阪市の水回り機器メーカー「サイエンス」は、浴室のシャワーヘッドや洗浄機器用に細かい水の粒を作る技術を持っており、ミストシャワーにも応用。空気と水を混ぜながら勢いよくノズルから噴射させ、水の粒を、目に見えないほど小さくすることに成功した。浴びてもぬれず、クーラーより電力消費を削減できるという。
万博に向けて、同社は移動するロボットから噴射するタイプと、傘の上部から噴射する据え置きタイプを開発し、会場内の様々な場所への設置を目指す。