MSIの新型マザーボードは全モデルでThunderbolt 4とWi-Fi 7を装備! Intel Z890搭載製品を発表
エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)は10月11日、IntelのデスクトップPC向けCore Ultra 200シリーズ(開発コード名:Arrow Lake-S)に対応した最新チップセット「Intel Z890チップセット」搭載マザーボード9製品を発表した。 【写真】先代のIntel Z790チップセット搭載シリーズからの主な進化ポイント アーキテクチャが大きく変わった最新CPUの性能を引き出す機能に加えて、最新のテクノロジー、およびDIYのトレンドの動向に即した独自の付加価値を盛り込んでいる。事前説明会の様子を交えて内容を見ていこう。なお、現時点で国内での発売時期や価格は未定だ。
Arrow Lake-S/LGA1851対応初のチップセット
Intel Z890チップセットは、Z790チップセットの後継にあたるハイエンドのチップセットで、IntelのCore Ultra 200シリーズ(開発コード名:Arrow Lake-S)に対応した初のチップセットでもある。 ソケットの仕様は新たにIntel(LGA1851)を採用する。これらを搭載したマザーボードも当然ハイエンドクラスが中心のラインアップで、新CPU向けの新機能とともに独自の付加機能も盛り込まれている。 その内容としては、CPUやシステムの性能を引き出す基本設計(ULTRA PERFORMANCE)、冷却性能(FROZR DESIGN)、高速ストレージや高速通信のサポート(TRILINK)、組み立てやすさへの配慮(EZ DIY)、次世代規格の先取り(AI)、UEFIセットアップ/ソフトウェアのサポートなどがある。これから主なものを見ていこう。
強力な電源部とサーバグレード基板の採用 簡単設定のプリセットも
MSIのマザーボードは「ULTRA POWER」と「ULTRA ENGINE」、2つのアプローチでCPUの性能を引き出す。 前者はサーバグレードのPCB(基板)と強力な電源回路を差しており、特に強力な電源部を備えるトップエンドのモデルについては「ULTRA POWER+」という上位の称号を与えて区別している。 一方の「ULTRA ENGINE」は、UEFIやソフトウェアによる最適化、チューニングによって、性能を引き出すアプローチだ。 最新世代では4つのパフォーマンスプリセットが用意されており、安定第一のプリセットと性能優先のプリセットをユーザーが簡単に選べるようになっている。この他にも豊富な設定メニューが用意されており、ユーザーの好みに応じたチューニングができるようになっている。
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