えっ!「Suica」と「ICOCA」って同じ機能じゃないの? 意外な相違点とは……
JR東日本の「Suica(スイカ)」と、JR西日本の「ICOCA(イコカ)」ですが、いずれも同じJRが発行している交通系ICカードなので、機能もさほど変わらないと思っている人は多いことでしょう。でも、実はあまり知られていない意外な相違点がたくさんあるんです! 【画像でわかる】「Suica」でやってはいけないNG行為6選 – 悪質な場合は詐欺罪などで刑事告訴の可能性も
【1】購入できる地域や会社が違う
まず紹介するのは、SuicaとICOCAでは購入できる地域や会社に大きな違いがあること。まあ、当然のことなのですが、SuicaはJR東日本のSuicaエリアのみどりの窓口や、多機能券売機などで購入することができます。 関東では私鉄や地下鉄などでもSuicaは利用できますが、実はこれらの駅でSuicaを買うことはできず、JR東日本以外の会社では、りんかい線(東京臨海高速鉄道)と東京モノレールでしか購入できません。定期券についても発駅か着駅がJR東日本、りんかい線、東京モノレールのいずれかの駅が含まれていないと、Suica定期券を発行することはできないんですね。
こちらがりんかい線が発行している「りんかいSuica」。Suicaペンギンの代わりに、りんかい線の公式キャラ「りんかる」が描かれています。※現在、一部カードは発売を中止しています。 一方、ICOCAのほうはJR西日本のICOCAエリアのみどりの窓口だけでなく、各私鉄でも購入可能です。Osaka Metro・近畿日本鉄道・京阪電気鉄道、あいの風とやま鉄道などなど、20社以上の私鉄、バス会社で発売されています。さらに、JR四国の一部の駅でもICOCAは購入することができるんです。 Suicaと違って、ICOCAはJR西日本の駅に行かなくても、いろいろな私鉄でも購入できるのは便利ですよね。もちろん、ICOCA定期券についてもJR西日本以外の私鉄で発行可能となっています。 ちなみに、Suicaの購入がほぼJR東日本の駅に限定されてしまっているのには、「PASMO(パスモ)」の存在があります。関東の多くの地下鉄や私鉄、バスはPASMOに参加しているため、「Suica=JR東日本」「PASMO=Suicaエリアの私鉄や地下鉄」と明確に棲み分けられているんですね。 ■購入できる会社 【Suica】JR東日本/りんかい線/東京モノレール 【ICOCA】JR西日本/Osaka Metro/近畿日本鉄道/京阪電気鉄道/あいの風とやま鉄道などの私鉄各社 【PASMO】Suicaエリアの小田急電鉄/京王電鉄/東京メトロなど私鉄各社