「リモコン売れると本番」 暑さ本格化でエアコン商戦活況 ヨドバシでは単価高めの傾向
汎用リモコンが売れるとエアコン商戦は本番に――。公務員のボーナスが支給され、暑さがさらに厳しくなる中、ヨドバシカメラ新宿西口本店(東京都新宿区)では、さまざまなエアコンに対応する汎用リモコンが売れ始めた。 【関連写真】売れ始めた汎用リモコンの売り場 汎用リモコンは、夏本番を目前に控えた“商戦入り口”に売れる傾向がある。エアコンの電源を入れようとしてリモコンの故障に気づき、慌てて購入する客が毎年、一定層いるからだ。同店では今年、汎用リモコンの売れ行きから、例年より早いエアコン需要の動きを実感している。 家電コンシェルジェチームのプロダクト・スペシャリスト、吉留大介グループリーダーは「エアコンを使い始めるこの時期に(汎用リモコンは)多く売れる」と話し、エアコン商戦本格化の指標になっているとする。 吉留グループリーダーは「ここ数年、5~8月のエアコン販売台数は横ばい」とするが、買い替えが早めに動く年は単価アップが期待できるとし、「今年は単価が高めの傾向だ」と説明する。 リビング用は14~18畳、20畳が売れ筋。設置予定の部屋よりも大型エアコンを勧めることで、省エネ性や快適性に配慮している。 吉留グループリーダーは「エアコンは提案方法によって販売結果が大きく変わる。売り場にはキャリアを積んだスタッフを配置している」とし、接客体制を強化するために、8月頃までエアコン販売ができるスタッフを集めてチームを作って対応する。 提案の際は、購入しても取り付けできない事態を避けるため、エアコンの配管方法や専用電源があるかどうかなど、設置環境をヒアリングしながら商談を進める。きめ細かな対応が同店の強みだ。
電波新聞社 報道本部