<花が咲いたら 第93回センバツ>大崎 小さな島のでっかい夢 休部寸前から躍進 選抜高校野球
「きっつい!」。砂浜に大崎の選手たちの声が響く。ダッシュや筋トレを繰り返し、最後はライフセービング競技「ビーチフラッグス」で棒を奪い合って練習着は砂まみれになった。 【写真 花が咲いたら 選抜高校野球】 長崎県西海市の大島にある大崎は、数年前まで部員が9人に満たず休部寸前だった。しかし2018年の清水央彦(あきひこ)監督(50)就任を機に大躍進。昨秋の九州大会で初優勝し、応援席には、地元後援会が作製した「小さな島の でっかい夢 甲子園」の横断幕が掲げられた。 寮には島民の差し入れが相次ぎ、試合では島の造船会社のブラスバンドも駆けつける。島の期待に、選手たちは「全国制覇で恩返しを」と意気込む。【徳野仁子】