韓国・尹大統領“包囲網”加速 大統領府の家宅捜索に着手 検察と警察の捜査が本格化
その国会でも追及の圧力は高まっています。先週、与党が採決をボイコットし廃案となった弾劾訴追案。最大野党は12日に再び提出すると決めました。14日に採決する方針です。今度は賛成に回ると表明する与党議員も出始めています。 与党『国民の力』キム・ジェソプ議員 「党として弾劾に賛成するよう求めます。わが党の問題は自分たちで解決すべきです。『死の道』が『生きる道』です。苦労して渡った『弾劾の川』より、さらに大きく深い『弾劾の海』を渡らないといけないかもしれません。私はわが党の底力を信じています」 与党から8人造反すれば成立する弾劾案。現時点で5人が賛成を表明しています。 与党『国民の力』キム・サンウク議員 「(Q.今週の弾劾訴追案は成立が難しいですか?)私は成立する可能性が高いとみています。なぜなら大韓民国は国民のものだからです。国民が今声を上げています。8票だけ確保すればいいので、私は可能性があるとみています」 ただ、与党としては、弾劾ではなく大統領退陣で事を収めようとしています。 与党『国民の力』ハン・ドンフン代表 「“秩序ある早期退陣”によって、大韓民国と国民に及ぼす混乱を最小限に抑えながら、安定的に政局を収拾し、自由民主主義を立て直します」 与党内であがっているのは来年の2月か3月に退陣し、その2カ月後に大統領選を行うという案。しかし、尹大統領がこれに応じるかは不透明です。弾劾訴追を受け入れるとの見方も浮上しています。可決されたとしても、罷免されるかは憲法裁判所の審判次第だからです。 韓国メディアでは、側近がこう発言したと伝えられています。 チョン・ジンソク秘書室長(ハンギョレ新聞) 「弾劾に行くなら行くまでだ。我々が憲法裁判所で必ず負けるというわけでもないだろう」
テレビ朝日