レッドブル、F1イギリスGP初日は低速コーナーに苦しむ「ロングランも含めて、ノリスと同じレベルにない」
F1イギリスGP初日はマクラーレンのランド・ノリスが2度のフリー走行でいずれもトップタイムをマーク。一方でレッドブルは、FP2でセルジオ・ペレスが3番手、マックス・フェルスタッペンは0.684秒離され7番手となった。 【リザルト】F1第12戦イギリスGP:フリー走行2回目 レッドブルは高速コーナーを得意としているため、イギリスGPの舞台であるシルバーストンはレッドブルにとって有利なコースなのではないかと見られていた。しかし実際にはマクラーレンに先行を許してしまう形となった。 レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、低速コーナーでかなり苦しんでいると明かした。 「低速コーナーであまりにも多くのタイムロスをしているということだ。特にセクター1では約0.3秒失っている」 「修正したが、FP1より悪くなっているし、ロングランもあまり良くない。そこそこではあるが、ノリスと同じレベルにはないんだ」 イギリスGPは土曜日午前、そして日曜日を通して降雨の可能性が高い予報となっている。それだけに、チームにとってはどんな修正を施すべきか、悩ましいところだろう。 「日曜日と土曜日の天気予報はあまりよくない。つまり、どのような妥協をするかということだ。雨が降ることを期待してもっとウイングを増やすか? 興味深い展開ではあるが、我々がとったステップは正しいものではなかった。第3セクターの低速コーナーでかなり失ってしまったからだ」 「(問題の原因には)いくつかの要素が混ざっていると思うが、クルマがスライドしすぎているし、よりメカニカルな問題だと思う」 マクラーレンとの位置関係について聞かれ、マルコはギャップ自体はもっと小さいものの、マクラーレンが一歩先に行っていると語った。 「本来のギャップはコンマ6秒もないが、それでもノリスの後ろだ。我々が正しいバランスを見つけられるか、低速コーナーで大きくロスすることなく高速コーナーでのパフォーマンスを維持できるかどうか見てみよう」 「タイヤの摩耗に関してはタイヤの摩耗に関しては悪くなかったが、安心してレースに臨めるほどではなかった」 「正しい妥協点を見つけなければならない。天候の影響もあって、それは簡単なことじゃない」
松本 和己
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