都議会自民党で「中抜き」か パーティー収入で内部調査 収支報告書に記載なし
東京都議会自民党が開催した政治資金パーティーを巡り、一部の都議がノルマを超えて集めたパーティー収入を「中抜き」していた疑いがあることが11日、関係者への取材で分かった。中抜き分は都議会や都議側の収支報告書に記載されていなかった。都議会自民党が経緯を調査している。 関係者によると、都議会自民党は都議1人につき1枚2万円のパーティー券を50枚売るノルマを課していた。都議はノルマ分の売り上げを都議会自民党に納めていた。 都議会自民党は今年に入り、パーティー券の販売状況を調査。一部の都議がノルマ超過分の収入を都議会自民党に納めずに中抜きし、収支報告書に記載しない慣習を続けていたことが判明したという。政治資金規正法違反(不記載)にあたる可能性がある。 都議会自民党は30人が所属する都議会最大会派。過去5年間の都議会自民党の収支報告書によると、パーティーは令和元年12月と4年5月に開催された。報告書提出時のパーティー収入額は元年が6246万円、4年が6112万円だった。 この2回のパーティーを巡っては、20万円以上のパーティー券を購入した団体名が記載されていなかったなどとして、神戸学院大の上脇博之教授が今年1月、政治資金規正法違反罪で会計責任者ら6人を東京地検に刑事告発している。