従業員エンゲージメントと生産性を向上--チームのモチベーションを維持する5つの方法
3. クリエイティブな手法を使う Rakuten Advertisingで学習および開発部門の責任者を務めるDebra Bonomi氏は、クリエイティブな状態を維持することが動機付けの鍵だと述べた。 「『予測するのではなく、創造できることは何か。やりたいのに、そのための権限や権力を与えられなかったことは何か』を考えさせる」(Bonomi氏) マネージャーは、そうした問いに対するクリエイティブな答えを考えさせる新しい方法を見つけるべきだ、とBonomi氏は米ZDNETに語った。 例えば、同氏はクリエイティブな思考を促すために、Safi Bahcall氏のビジネス書「LOONSHOTS<ルーンショット> クレイジーを最高のイノベーションにする」についての講座を開催している。同書はビジネスパーソン向けに、イノベーションの促進に役立つ特定の条件について解説するものだ。 「従業員が楽しいことを始められるように、読書クラブを立ち上げている」と同氏は述べた。「これまでと異なる学習方法であり、従来の講座では必ずしも取り上げられないスキルを強化することを目指している」 全社規模で開催されるこの読書クラブは、各セッションで対象書籍の特定の章に焦点を当てて、ディスカッションで参加者に自分の優先事項について考えるよう促す。 「『どんなルーンショット(一見ばかげているが世の中を変えるような画期的なアイデア)があるのか。何をやりたいのか。そのアイデアを形にして実現するために手伝えることはあるか』といったことを検討する」 4. 大きなパズルを完成させられるように手助けする JP Morgan Chaseで全社のデータおよび分析製品の責任者とFusion by JP Morganの責任者を務めるGerard Francis氏も、動機付けの最善の方法は刺激的な仕事を与えることだと語るビジネスリーダーだ。 「皆、価値を届けることが好きだと思う」とFrancis氏。「迅速に行動して価値を提供し、自分の仕事がクライアントに及ぼす影響を目の当たりにすれば、聡明な人は刺激を受けるだろう」 自分の担当する個々の要素が大きなパズルの一部分にすぎないとしても、大規模プロジェクトに取り組む仕事を最も興味深いと感じることが多い、とFrancis氏は米ZDNETに語った。 「小さなピースで良い仕事をするのは難しい。成功は多くの場合、大きな問題を解決し、その解決策にさまざまなチームが貢献することで生まれる」と同氏は述べた。「すべてのチームが連携して大きな問題を解決することの価値を理解できれば、自分が正しい道を進んでいると感じられると思う」 5. 専門家になることを奨励する 保険会社Hastings DirectのCIOを務めるSasha Jory氏によると、マネージャーとして成功する人は、新しいこと、特にデジタルトランスフォーメーション(DX)のメリットについて、実地体験を通じて学ぶ機会を与えているという。 「常に新しいテクノロジーを前面に出し、それについて学ぶ機会を提供することが重要だ」とJory氏は述べた。「スキルセットに磨きをかける時間を確保する必要がある。それは大きなモチベーションになると思う。新しいテクノロジーを扱うことは、テクノロジー業界の人間にとって真のモチベーションとなる」 同氏は米ZDNETに対し、その学習プロセスの好例として、Hastings Directがアプリケーションのクラウド移行の際に「Microsoft Azure」を利用したことを挙げた。 「EY(Ernst & Young)やMicrosoftだけでなく、当社の既存のテクノロジーチームとも協力した。彼らは当初、Azureについて何も知らなかったが、当社の全アプリケーションをクラウドに移行できるようになった」とJory氏。「今では絶対的な専門家になったメンバーもいる。これらはすべて独学だ。彼らは勤務中に学習することを許されている。チャンスを与えれば、これほど優秀になるのかと驚かされる」 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。