「エアコン」vs「床暖房」1ヶ月つけっぱなしにするなら、安いのはどっち? 気温が「0度以下」にならない地域でシミュレーション
本格的な寒さがやってきました。快適に過ごすために暖房を使う機会が増える中、特に気になるのが光熱費ではないでしょうか。例えば、エアコンや床暖房など複数の暖房機器を持っている場合、どれを使用すれば経済的なのか、迷うことがあるかもしれません。 それぞれの機器には特徴があり、家族の好みによって使い勝手や満足度が変わりますが、ランニングコストは押さえておきたいポイントです。 本記事では、気温が氷点下になることの少ない地域を想定し、エアコンと床暖房を1ヶ月間つけっ放しにした場合のコストを比較して解説します。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
エアコンと床暖房、結局どちらが安い?
結論から申し上げると、コスト面で比較した場合、床暖房が安くなります。 では、具体的に確認していきましょう。より正確な比較を行うために、使用環境や稼働条件などを以下に設定しました。 (1)仕様環境 ・居住地域 東京近郊(1月の平均気温:約5.8℃) ・部屋の広さ 14畳(床暖房は10畳用を想定) (2)想定電気機器 ・エアコン (ダイキン S404ATEP-W) 消費電力量 1.41キロワット ・床暖房(パナソニック フリーほっと電気式)消費電力量 1.13キロワット (3)稼働条件 ・稼働時間 1ヶ月つけっ放し(24時間×30日=720時間) ・電気料金 目安単価30円/キロワットアワー(税込) これらの条件をもとに、エアコンと床暖房の電気代を算出します。なお、実際の電気料金は、燃料費調整額や契約条件などによって異なりますので、あくまで目安として参考にしてください。
エアコンと床暖房の光熱費を徹底比較!
それでは、指定した条件をもとに、エアコンと床暖房の電気代を計算し、それぞれのランニングコストを比較していきます。 (1)エアコンのランニングコスト ●消費電力量 1.41キロワット ●稼働時間 720時間 ●電気料金単価 30円/キロワットアワー(税込) 計算式 電気代(円)=消費電力量(キロワット)×稼働時間(h)×電気料金単価(円/キロワットアワー) 1.41キロワット×720h×30円/キロワットアワー=3万456円 (2)床暖房のランニングコスト ●消費電力量 1.13キロワット ●稼働時間 720時間 ●電気料金単価 30円/キロワットアワー(税込) 1.13キロワット×720h×30円/キロワットアワー=2万4408円 比較結果 エアコン 3万456円 床暖房 2万4408円 このことから、床暖房とエアコンを1ヶ月つけっ放しにした場合、床暖房のほうが約6000円安くなることが分かります。さらに、11月から3月までの5ヶ月つけっ放しにしたと仮定すると、電気代の差額は約3万円になります。