ピアラ、ジーニーと資本業務提携 AIとデータの融合で広告運用の自動化・効率化を加速
ピアラはこのほど、ジーニーと資本業務提携契約を締結したと発表した。これにより両社は、最先端のAI技術と豊富な広告データを融合し、Web広告運用の効率化とクライアントへの費用対効果の高いマーケティング支援の実現を目指す。 【画像】提携によるシナジーのイメージ ECマーケティングテック事業、広告マーケティング事業を手がけるピアラは12月26日、広告プラットフォーム事業などを展開するジーニーと資本業務提携契約を締結した。 ピアラは、設立以来20年間にわたり、1000社以上のクライアントに対し、フルファネルでの認知から理解・共感、購入、ファン化に至るまで、ダイレクトマーケティングを中心とした包括的なマーケティング支援を提供。業種やジャンル、ターゲット、悩み、媒体、クリエイティブなど、独自にタグ付けし、蓄積した多岐にわたるデータに基づき、クライアントのニーズに最適な広告戦略を提案しており、所有する豊富なデータは、広告運用の精度を高めるための貴重な資産となっている。 一方、ジーニーは、「誰もがマーケティングで成功できる世界を創る」というパーパスのもと、広告プラットフォーム事業、マーケティングSaaS事業、海外事業、デジタルPR事業の4つの事業を展開。グループ会社であるJAPAN AIは、最先端のAI技術を駆使し、日本企業向けに特化したAIソリューションを提供している。Gemini、ChatGPT、Claudeなどの多様なAIモデルを搭載し、今後の鍵となるAIエージェント機能の提供も開始している。日本語対応の管理画面を備えた使いやすいプラットフォームを提供しており、企業はAIを用いた高度な分析やクリエイティブ生成、エージェント機能を効果的に利用できる。 今回の資本業務提携により、ピアラが持つ膨大な独自データと、JAPAN AIの先進的なAI技術を融合し、独自のAIエージェント機能を利用することで、広告クリエイティブや運用の効率化に加え、業務自体をAIに代行させる収益性の向上を目指すとしている。 資本業務提携に伴う取り組みの第1弾として、生成AI活用による広告レポートの自動生成や改善提案を導入し、従来手作業で行っていた業務の大幅な効率化を図る。これにより人的リソースを削減し、より戦略的な業務に集中できる体制を実現する。 さらにどのクリエイティブがもっとも費用対効果が高いかをAIで自動分析し、その要素を言語化して新しいクリエイティブを生成することで、クリエイティブ制作のスピードと質の飛躍的な向上を目指す。自動生成したクリエイティブを直接各媒体プラットフォーム(Meta、Google、Yahoo!、LINE等)へ入稿し、運用結果を再び広告レポートとして自動生成することで、PDCAサイクルの効率的かつ効果的な実行も可能となる。 今回の提携によりクライアントは、Web広告の費用対効果を最大化し、新規顧客の獲得を加速できるとし、AIによるリアルタイムな効果測定と分析に基づき、迅速な改善策を講じることで、PDCAサイクルを高速化し、継続的な効果向上を図ることで、限られた予算で最大の効果を引き出し、CPAの改善、ROASの向上に貢献する。 広告運用の自動化と効率化、ターゲティングとパーソナライズの精緻化、高速PDCAサイクルの実現を通じ、クライアントの効果的なマーケティング戦略の実現、ビジネス成長の加速を支援する。さらにジーニーから営業管理ツール「GENIEE SFA/ CRM」、AI搭載の次世代型カスタマーデータプラットフォーム 「GENIEE CDP」の提供を受けることで販管費の削減や業務の効率化も可能となる。 ピアラは、ジーニー、およびAPAN AIとの提携を通じ、より多くの成功事例を創出し、クライアントの未来をともに切り開いていく考えを示した。
日本ネット経済新聞