ブガッティ新型「トゥールビヨン」のデザインは「時代」を超越した6.5億円以上の「体験価値」をもたらす!「デザインは可視化された思考」
デザイン・ディレクターが新型「トゥールビヨン」について語る
ブガッティは、同社のマテ・リマックCEOが「新時代」と題した映像シリーズの第1弾を公開しましたが、第2弾としてデザイン・ディレクターのフランク・ハイル氏が新型「トゥールビヨン」のデザイン哲学について語る映像が新たに公開されました。ブガッティ好きにはたまらない内容を収めた映像は、ブガッティ公式YouTubeチャンネルで視聴することができます。 【画像】およそ6億5000万円から! ブガッティ新型「トゥールビヨン」を見る(27枚)
パフォーマンスを目的としたデザインを追求
ブガッティがYouTubeで公開した映像シリーズの第2弾は、2024年にデビューした新型「トゥールビヨン」のデザイン哲学についてだ。この映像では、デザイン・ディレクターのフランク・ハイル氏が語っている。 「115年を超えるブガッティの歴史には、私たちデザイナーが参考にできる遺産があります。そして私たちが考慮しなければならないのは、フォルムはつねに性能に従うということです」 とフランク・ハイル氏は説明する。現代のブガッティのすべてのデザインに共通する要素として、トゥールビヨンもフロントからリアまでスピードによって形作られている。各カーブ、吸気口、排気口、パネルなどあらゆる構造が新たなレベルのパフォーマンスを引き出すために、細心の注意が払われてデザインされた。 トゥールビヨンの開発過程において、エアロダイナミクスがあらゆるデザインと密接に関係している。トップスピードを追求するのか、ブガッティ「ボライド」のような高いダウンフォースを追求するのか。いずれにせよ問われるのは、そこにパフォーマンス上の目的があるかということである。
エレガンスとスピードの相互作用を実現
「ブガッティはエレガンスとスピードの相互作用なのです。100年後、今日の技術は最先端ではなくなっているでしょう。私たちは“尊さ”に焦点を当てる必要があるのです」 とハイル氏は語る。トゥールビヨンのデザインは、これらの理念を忠実に反映している。精密時計製造の技術、100年以上前のタイムピースの永遠性からインスピレーションを得たトゥールビヨンのキャビンは、正真正銘のユニークなアナログ体験をドライバーとパッセンジャーに提供する。 フランク・ヘイル氏はこのようにコメントした。 「トゥールビヨンが重視したのは、運転席に座ったときの感覚や経験です。運転席に座ったときに感じること……。それは、アルミニウムのスイッチギアに触れること、ダイヤルを回したときの重さ、レザーの匂い、V16のエンジンサウンド。それらはじつにエモーショナルです。 ブガッティを運転すること、所有すること、そしてブガッティとともに暮らすことの体験は、比類ない時間になると信じています。ぜひ体験してください」 フランク・ヘイル氏とトゥールビヨンのデザインチームにとって、経験こそがブガッティの新しい時代における最も重要なキーワードなのだ。 AMWノミカタ デザインに関する有名な格言はいくつもあるが、スティーブ・ジョブズはこのような言葉を残した。 「デザインとは、ただどう見えるか、どう感じるかということではない。それがどう働くかということだ」 目的を突き詰めることがデザインの根源的な考え方であるということであろうが、ブガッティの考えとかなり似ている。ブガッティが100年後にも価値のあるものを作るためには、ユニークなアナログ体験が必要だという考えも、他のブランドでは思いつかない発想であろう。 ブガッティは、シフトを動かす感覚やボタンを押す感覚までも100年後の未来では貴重な価値になると考えている。映画のタイトルデザインで広く知られるアメリカのソール・バスは「デザインとは可視化された思考だ」と、言葉を残している。ブガッティのデザインそのものが、ブガッティの哲学を表現しているのであろう。
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