東芝ブレイブルーパス東京、14シーズンぶりの王座奪還へその爪を研ぎ続ける。リーグワン プレーオフ
「猛勇狼士」を掲げるブレイブルーパスといえば、やはり強力なFW陣のセットプレー、接点が大きな武器である。
今シーズン、SOモウンガとともに加入し、15試合に出場したオールブラックスのFLシャノン・フリゼルは「リッチー(・モウンガ)とも、来日前からしっかり東芝のためにプレーするということを話し合ってきたので、チームメイトともいい信頼関係を築けている」。
「プレーオフになったら、どんな小さなことでも徹底することが必要。トライを取るのも大事だが、それ以上にスクラムやラインアウトで、しっかりボールを確保するなど、細かいプレーを精度高くやれば結果につながると思う」と話した。
日本代表のLO(ロック)ワーナー・ディアンズは、「(サンゴリアスと3回目だが)違うサインプレーとかを出さないといけないので、自分はプラスだと思っている。シーズン中、2回やって2回勝った。タフな相手だが、自分たちのやりたいラグビーをちゃんとできればいい感じの試合になる。自分は自分のパフォーマンスに集中して、自分の仕事をきっちりやっていきたい」と先を見据えた。
リーチ キャプテン不在時に、ゲームキャプテンを務めたHO(フッカー)原田衛は「毎年決勝に行ける確率はそんなにない。今回のチャンスを絶対に取りに行かないといけない。リッチー(・モウンガ)やシャノン(・フリゼル)が来たおかげでチームが回った」。
「リッチーとやってみればわかると思うが、チームのカルチャーや戦う意志を奮い立たせる存在。(リーチ キャプテンが戻ってきて)だいぶホッとした。僕はセットプレーにフォーカスできる。準決勝はセットプレーが一番大事で、特別なことができないので、今までやってきたことを徹底したい」と語気を強めた。
トップリーグ時代は5度の王者に輝いたものの、2009-10シーズン以来優勝から遠ざかっているブレイブルーパス。現役選手で優勝の味を知っている選手はいないという。