最近流行の[一文字テール]よりも凄い! [テールフィン][ バナナテール][ ロケットテール]ってなんだ?
■初代セリカリフトバックのバナナテール
1970年にデビューした初代セリカから2年半が経った1973年4月、ファストバックのリフトバックが登場。だるまセリカと呼ばれたクーペと違い、リフトバックはテールゲートを持つハッチバック。 ちなみにダルマセリカと何故呼ばれたのか?デザインがダルマのように丸みを帯び、正面から見るとバンパーがダルマのひげのように見えることからそう呼ばれていた。 リフトバックのテールランプは片側5分割に分かれており、その姿がバナナの房に思われることから、「バナナテール」と呼ばれたのだ。外側はオレンジ色のウインカー、あとの4つはストップランプと尾灯で、さらにその内側には白いバックランプが並んでいた。 ただ、1975年のマイナーチェンジで登場した後期型は片側3分割となっている。ちなみに1964年に登場したフォードマスタングファストバックは1つ多い縦6灯だった。
■3代目サニーエクセレントクーペのロケットテール
1973年に発売された3代目B210型サニー。セダン、クーペともに曲面主体のフォルムに変更。特にクーペはフェアレディZのように使い勝手のよいハッチゲートと、約90度に切り落としたテールエンドをもつ個性的なデザインだった。 特にエクセレントクーペの丸型6 連テールランプは、当時のロケットの噴射口に似ていたことから「ロケットサニー」、「ロケットテール」と呼ばれた。 この6連テールランプは、1960年代前半のシボレーインパラ(特に1963年式)の6連テールランプにも似ている。あわよくばスカイラインの丸四灯テールのように、続いてほしかったなあ。すでにサニー自体の歴史が途絶えてしまっているが……。