封筒の中に「次回出場あり」大分東明、薄氷の抽選勝ちにも気を緩めず「責任を果たさないといけない」【全国高校ラグビー】
◆全国高校ラグビー大会・2回戦 大分東明26―26高鍋(30日、花園ラグビー場) ■感動秘話…今は亡きリョウスケ君も優勝メンバー一員に【写真】 Bシードの大分東明は6月の全九州大会決勝で東福岡を下して初優勝、夏の全国7人制大会は準優勝と、今大会でも上位候補の一角。ノーシードの高鍋(宮崎)との九州対決でも、前半11分までに3トライなどで19点をリードした。 「出だしは本当によくやった」と白田監督。ところが2トライのナンバー8セニビツ(3年)の突進が封じられ始めると、白田監督は「慢心があったわけではないと思うけど、花園の重圧に気づいた。焦ったんだと思う」。前半17分から4連続トライで逆転を許し、後半17分の時点で7点を追う展開となった。 セニビツに代えて後半12分に投入していたガロビィ(同)が「狙っていました」と同22分にトライ。ゴールも決まって26―26としてドロー。両校ともに4トライ3ゴールで、規定により3回戦進出は抽選で決定。主将のロック石川波(同)が引いた封筒の中に「次回出場あり」。運の力で初戦敗退の危機から救われた。 同校初のベスト8進出が懸かる3回戦は、5度の優勝を誇る国学院久我山(東京第2)とのBシード対決。「高鍋は負けたわけじゃない。僕らが次に進むからにはその責任を果たさないといけない」と白田監督。高鍋の無念も背負い、「元日の壁」は突破しないといけない。