40人以上乗車の観光バス横転、11人重軽傷 岡山・蒜山の市道
9日午前9時45分ごろ、岡山県真庭市蒜山上徳山の市道で観光バスが道路脇に横転した。乗客のうち50~70代の男女11人がけがをして病院に運ばれた。60代女性が左腕骨折の重傷で、ほか10人は軽傷という。現場には積雪があり、岡山県警が事故原因を調べている。 【写真】市道脇に横転した観光バス=2024年12月9日午後1時25分、岡山県真庭市蒜山上徳山、藤井匠撮影 県警によると、現場は中央線のない直線道路。バスには男性運転手(65)と添乗員1人、20~70代の乗客43人の計45人が乗っていた。バスは道路から約1.8メートル下に横転したという。道幅は約2.6メートルで、バスの幅は約2.5メートル。バスは冬用タイヤを装着していたという。 県警は、運転手がハンドル操作を誤ったとみて、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑で調べる方針。 バスは岡山、島根、広島を巡る2泊3日のツアー中で、9日午前8時ごろに岡山県美作市を出発し、島根県安来市へ向かっていた。米子自動車道の一部区間が交通事故で通行止めだったため、蒜山インターチェンジで降りて一般道を走っていたとみられる。 バスを運行していた山口県周南市の会社によると、運転手は20年以上の経験があるベテランで、当日は体調、呼気とも異常はないとの報告を受けていたという。 気象庁によると、真庭市は8日夜から9日朝にかけ気温が1度以下まで冷え込み、9日午前10時で気温2.3度だった。(北村浩貴、藤井匠)
朝日新聞社