パリ五輪銅の「ワタガシ」解消の五十嵐有紗、櫻本絢子とのペアで快勝発進 今度はどんな愛称に?【バドミントン熊本マスターズ】
◆バドミントン・熊本マスターズ第1日(12日、熊本県立総合体育館) パリ五輪の混合ダブルスで銅メダルを獲得した五十嵐(旧姓・東野)有紗(BIPROGY)と櫻本絢子(ヨネックス、福岡県出身)のペアがスウェーデンのペアに2―0で快勝し、予選を突破して本戦に進んだ。 ■早田ひな、志田千陽…女性メダリストたちの〝意外なオフショット〟に注目【写真複数】 五十嵐はパリ五輪後に渡辺勇大との混合ダブルスのペアを解消し、櫻本と組んで女子ダブルスに挑んでいる。既に国内では試合を行い、10月も国際大会に出場予定だったが、日本バドミントン協会によるエントリー手続きのミスで出場できなかった。 五十嵐は「初めての国際大会だったので緊張していた」と振り返ったように、序盤は相手に先行される場面もあったが、地力を発揮し、危なげなく逃げ切った。桜本は「自分たちのプレーを出す中で勝ちにつなげたい」と力を込めた。 試合中は会場から大きな声援が起こり、注目が集まった。五十嵐は「今回も直前まで出場できるか分からなくて…。試合に出られるのは当たり前じゃない。試合ができる喜びをかみしめた」と感慨を口にした。 女子ダブルスは、パリ五輪で銅メダルを獲得した志田千陽、松山奈未(ともに再春館製薬所)の「シダマツ」ペアなど強豪がひしめいている。桜本は「先を見すぎず、まずは一戦ずつ」と強調した。 これまで世界で戦うダブルスペアには「オグシオ」や「フジカキ」などの愛称がつけられてきた。混合ダブルスの「ワタガシ」を〝卒業〟した五十嵐は「これから結果を残せば、周囲が名前をつけてくれるのかな」と笑顔で話した。
西日本新聞社