<麻宮騎亜>「宇宙戦艦ヤマト」があるから「今の自分がある」 アニメーター復帰と引退 リメークシリーズに込めた思い
「戦艦大和の大艦巨砲主義を残しつつ、宇宙船らしさもある。それまでの宇宙船はロケット系が多かったですし、艦が空を飛ぶのもインパクトが大きかった。ヤマトが偉大なので、ほかの宇宙戦艦のデザインは大変なんです。ヤマトのインパクトが大きすぎて、まねができない」
“ヤマト世代”の麻宮さんはリメークシリーズの魅力をどのように感じているのだろうか?
「『ヤマト』の新作が今もできていることが大きいことだと思います。昔からのファンも応援してくれているし、『2202』では女性ファンがかなり増えました。僕は『ヤマト』だから何でもやります。『ヤマト』だったら何でもいいのか?と言われることもありますが、だって『ヤマト』ですからね。そういう存在なんです。リメークシリーズは監督によってカラーが違いますし、そこも楽しみにしているところです」
「3199」は「2202」「2205」のシリーズ構成を担当した福井晴敏さんが、総監督を務めている。
「福井さんの作品は情報量が多いです。今回は総監督という立場で、あの情報量を消化しなければいけないので、大変だと思います。絵コンテを切っていても、情報が多いと感じるし、おそらくこの情報量の奥にもすごいものがいっぱいあるはずです。僕の本編での絵コンテやドローイングの仕事などは全て終わっていますが、どうなるのか楽しみにしています」
リメークシリーズには麻宮さんをはじめ「宇宙戦艦ヤマト」への熱い思いを持ったスタッフが参加している。上映中の「3199」の第二章「赤日の出撃」で、その熱量を感じてほしい。