【オークス】前哨戦分析 勝ち馬3頭とも好位から運べるタイプ、食い込みは十分可
「オークス・G1」(19日、東京) フローラSを制したのはアドマイヤベル。相手に恵まれた印象も、前後半5F59秒7-59秒3のタイトな流れを中団からしっかり差し切った内容は評価大だ。東京芝2000メートルを中心に使われ、桜花賞には見向きもせず、オークス一直線。過去の勝ち馬とはひと味違った印象を受ける。レースセンスの良さから、2400メートルにも十分対応できるだろう。無理のないローテにも好感が持てる。 スイートピーSからはコガネノソラが参戦。同レースをステップにオークスを制したのは06年カワカミプリンセスのみとデータ的には厳しいが、過去10年で“3勝以上挙げていた馬”は必ず連対しているという追い風もあり、今年はステレンボッシュと同馬が該当する。ゴールドシップ産駒らしい持久力が持ち味だが、スイートピーSではメンバー最速の上がり3F34秒1の瞬発力を発揮。勝ち時計は歴代最速で、これまでのイメージを覆した。急成長を遂げた今の勢いは軽視できない。 過去に5頭のオークス馬を輩出と関連性の高い忘れな草賞を制したのは、朝日杯FS3着の実績を持つタガノエルピーダ。勝って当然と言えるメンバーではあったが、早め先頭から悠々と押し切った。V時計は19年に同レースから本番も制したラヴズオンリーユーを1秒2も上回る優秀なもの。もともとチューリップ賞で1番人気に支持された逸材だけに侮れない。 桜花賞馬には一目置くとして、1冠目の上位馬は直線勝負型がほとんど。それに対して前哨戦の勝ち馬は、そろって好位からうまくレースを運べるタイプ。食い込む余地は十分ありそうだ。