未利用魚を有効活用するベンナーズが初の自社直営店を開店 地元食材を活用したメニューを提供
ベンナーズ(本社・福岡市、井口剛志社長)は4月27日、自社直営店で初の海鮮丼専門店「玄海丼」(京都市中京区)をオープンした。 同社は味に影響はないが魚体に傷があって出荷できない、捌くのに手間がかかるなど一般の流通市場に出回らない未利用魚の有効活用を目的に2018年4月に設立。お魚サブスクの「Fishlle!(フィシュル)」を立ち上げ、国内天然魚を加工し特殊な凍結技術で瞬間凍結したミールパック商品の開発や販売、メニュー提案などを行っている。 今回新たな取り組みとして、魚を食べる習慣を日々の生活に取り入れてもらいたいという想いで同店をオープンした。 玄海丼コンセプトはお客様が心地が良いと思う「和モダン」を基調とするお店づくり。別事業の水産加工業で培った全国の産地とのネットワークと自社工場を活かしたセントラルキッチン方式での運営により店舗では包丁とまな板は使わない。 素材は、全国の漁港で水揚げされた鮮度抜群の鮮魚と、京都の老舗米屋が京都祇園・東京銀座で展開する米料亭である八代目儀兵衛が厳選したブレンド米を使用。国産天然・未利用魚を活用した特上・松・竹・梅の定番メニューおよび日替わり丼の計5種類を提供する。
今回出店したエリアは「京の台所」とも言われる錦市場に近く、地元客をはじめ京都に訪れる外国人観光客も多いことから日本の魚食文化を世界に向けて発信する。 「これまでフィシュルを通して培ったノウハウを活かして地産地消に貢献すべく、京都の地のものを活用したメニューをご提供させて頂く。今後はFC展開をはじめ、将来的には国外での展開も視野に入れていく」(ベンナーズ)としている。