日本の新アリーナで開催の可能性も…EASLの現在と未来【井口基史の現地レポート後編】
■ 各国のバスケ重鎮が集結
フィリピン・セブ島で開催された東アジアスーパーリーグ(EASL)のファイナル4期間中は、多くのバスケットボール関係者が視察に訪れ、注目度の高さがうかがえました。 まずは、アジアオセアニアバスケ界のドン。オーストラリア代表ブライアン・ゴージャンヘッドコーチ(HC)が来場。NBLシドニーキングスのHCに就任したことが発表されたばかりとあり、すぐにメディアに取り囲まれていました。 尊敬するコーチに元いすゞ自動車・故小浜元孝監督の名をあげたことのある指揮官には日本で何度か話を聞いたこともあり、フランクに対応してくださり、オーストラリア代表との契約はパリ五輪で一旦終了、シドニーとは「3年契約」と、すべて話してくれました。 強調していたのは、この大会の意義について。「Region(地域・圏・地帯)」という言葉を使い、「世界中で地域全体のバスケ競争力に寄与する大会はユーロリーグとEASLだけだ」と熱弁し、「アジア圏のバスケ人気、競技力の向上のために、この大会をみんなで創っていくべきだ」と、まるで各国のコーチたちへメッセージを送っているかのようでした。
■ 日本と縁ある元Bリーガーの姿も
レオ・ライオンズ(元富山グラウジーズ他)との終わらない1on1対決「チルチル・レオ・チルチル・レオ」人気を博したジョシュ・チルドレス(元三遠ネオフェニックス)もご来場。 EASLには投資家として参画しているそうで、一時期、ラッパーのICE CUBE氏が立ち上げた3on3団体「BIG3」でプレーする姿もみられましたが、もうプレーはしていないそう。「三遠 is エブリシング チェンジねー!」と古巣が好調なこともご存じでした。 チルドレスだけではなく、多くの投資家がこの大会ローンチを支えているのは事実。まだ収益性があるとはいえない生まれたての大会を成功させようと、多くの投資を募っているのが現在の状況です。 話は聞けませんでしたが、安養正官庄レッドブースターズでは、ロバート・カーター(島根スサノオマジック-横浜ビー・コルセアーズ-三遠ネオフェニックス)が元気にプレー。3位決定戦でも18得点15リバウンドと相変わらずのキラーぶりでした。