日本の新アリーナで開催の可能性も…EASLの現在と未来【井口基史の現地レポート後編】
■ セレブリティーの姿も
Instagramフォロワー数537万を誇り、話題に事欠かない韓国出身のDJ SODAを予選ラウンドから積極的にキャスティング。コアなバスケファン以外へのリーチを意識した取り組みも感じられましたが、やっぱり主役はバスケ。この大会が今後どうなっていくのか気になるファン・ブースターのために、“EASLの一番偉い人”にも話を聞いてきました!
■ 新大会構想も“FIBA公認”として継続へ
前CEOマット・ベイヤー氏に代わり、2023年11月からCEOを務めるヘンリー・ケリンズCEOに、EASLの今後について取材しました。 ケリンズCEOは「EASLは各国の優勝・準優勝チームが集まり頂点を決めるプロダクトであるがゆえに、各国の優勝チームが決まるまで、大会スケジュールやロケーションを確定しづらい課題がある」と隠すことなく話し、その影響は認知度、スポンサー、チケット、大会運営と多岐にわたり、スムーズなオペレーションではなかったことを認めました。また、「来シーズンは何事も早めに対処し、評判を挽回させるシーズンにする」と決意を示してくれました。 海外メディアでは『Rising East Asia League(ライジング・イースト・アジア・リーグ/Realeague)』という同じ東アジアでの新リーグ構想が一部で報じられていますが、EASLはその団体と一線を画し、これまで通りFIBA公認の国際大会として運営していくと話しました。
■ ファンの声も認識「日本と向き合っていく」
実際に海外のアウェーゲームに足を運んだブースターから、「直前まで情報がない」「チケットが買えない」「チケットを買ったが席がなかった」という声が上がっていたほか、チームに負担を強いている状況など、新しい大会ゆえのトラブルもコート内外でありました。 ケリンズCEOは、こうした耳の痛い質問にもこれから信頼を取り戻していくと答え、「日本のチーム、ファン、スポンサー、メディアが求めてくるスタンダードは非常に高い。我々はそのスタンダードに合わせるべく、近く東京オフィスを構え、しっかり日本のファンとマーケットに向き合っていくつもりだ」としました。