働く還暦人の85.8%が「60歳以降も働きたい」貯蓄額は平均で2782万円!単身世帯の60歳代で「貯蓄ゼロ」はどれくらい?
【60歳代の単身世帯】貯蓄あり世帯だと貯蓄平均はいくら?
では、貯蓄がある世帯に限定するとその貯蓄額(平均額・中央値)はいくらになるのか見ていきましょう。 ●【60歳代の単身世帯】の貯蓄100万円未満の割合 ・12.8% ●【60歳代の単身世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:2240万円 ・中央値:1100万円 貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、平均は2240万円。中央値も1100万円となりました。 ただし、貯蓄100万円未満も12.8%となっています。 では、60歳代の世帯は手取り収入からどれほど貯蓄に回しているのでしょうか。
60歳代もコツコツ貯蓄に回している
60歳代になると、年金生活となり貯蓄を切り崩すフェーズに入る方もいるでしょう。 一方で、コツコツ貯蓄を続ける方もいます。単身世帯の方は、手取り収入からどれほど貯蓄に回しているのでしょうか。 ●年間手取り収入からの貯蓄割合 ・平均:10% ・5%未満:6% ・5~10%未満:9.2% ・10~15%未満:11.7% ・15~20%未満:2.5% ・20~25%未満:10.6% ・25~30%未満:1.4% ・30~35%未満:2.1% ・35%以上:7.1% ・貯蓄しなかった:49.3% 平均は手取り収入から10%、最も多いのは「10~15%未満」を回しているようです。 例えば年金と給与の合計手取りが15万円というケースであれば、平均で1万5000円。ボリュームゾーンで1万5000円~2万2500円未満を貯蓄に回すということになります。 手取りの何%を貯蓄するかは個人差があるものですが、貯蓄ゼロを回避するにあたり、平均を一つの目標にするのもいいですね。
老後の備えとして活用したいもの
2つの調査結果からは、貯蓄できている世帯とそうでない世帯との差が見えてきました。 将来の受け取れる年金のことも併せて考えると、不安に感じた方も多いのではないでしょうか。 老後に向けた準備として貯金も重要ですが、昔のように金利が付くわけではないため、貯金だけでは限界があります。そこで合わせて活用したいのが資産運用です。 近年では、新NISAもはじまり資産運用への関心も高くなりつつあり、筆者も相談を多くもらいます。その中で上がる声としては「貯金だけではもったいない」や「貯金だけでは不安だ」という声です。 資産運用は貯金と違って大きなリターンを得られることが期待できます。しかし、リスクは伴いますので注意は必要です。さらには、資産運用といっても世の中にはいろいろな方法があります。 そこで大切なのは、自分にはどんな資産運用があっているのかということです。資産運用は人によって合う、合わないがあるので、まず調べてみることを最初の一歩として始めて見てはいかがでしょうか。