熟年離婚が“過去最高”に「役職定年」で別れ決意も…離婚弁護士「介護状態になる前に踏み切りたいと言う人も…」
◆ 50代の“おしどり夫婦”コロナ禍をきっかけに…
都内に住む50代の夫婦。お互いの趣味の時間などを大切にすることで、近所でも有名な“おしどり夫婦”でした。 しかし、コロナ禍になると平日はリモートワーク、休日もなかなか外出できない日々が続き、食事やテレビで何を見るかなど、些細なことでぶつかるようになってしまいます。 ついに、コロナ禍前までは円満だった2人は、離婚を決意したのでした。 MC谷原章介: 今まで一緒に連れ添った夫婦なのに、コロナ禍などで環境が変わったことで一緒にいる時のもめ事が増えたりするんですね。 田村勇人弁護士: それは大きいです。コロナがなければ離婚もしなくて良かったなという夫婦はたくさん見ていて。やはり一番良くないのは、仕事モードでそのまま家庭に入ってしまうことによって、お互いの仲が悪くなってしまったと。 ――介護もしたくないと思ってしまうほどに? 田村勇人弁護士: 介護状態になってから離婚するのは、体裁も悪いしそこまで悪人になりたくないということから、介護状態になる前に離婚に踏み切りたいとおっしゃられていた方はいました。 岸本理沙アナウンサー: 私はもちろんまだ熟年離婚についてそこまで考えられていないんですけど…、 ただ確かに最近友達と「これから付き合う人の何が大事か」というテーマで話していて、「愛かお金か」みたいな話をするんですけど、昔は「愛」一択だったんですよ(笑)。 ただだんだんみんな「お金も大事かな」となってきましたね。 鈴木円香氏: 今のお話だと、男性が役職定年で女性はお金があてにならないから別れますみたいな話じゃないですか? でもこれから先は、女性も働いていて女性が役職定年を迎えるというのももちろんあるので、そうなったときに「もう会社辞めて好きなことをするわ」っていう方もいっぱいいらっしゃいますから、人生100年時代の中で、一人の人とこうやって連れ添うみたいなのって、もうそろそろアップデートしてもいいんじゃないかなと思います。 MC谷原章介: 離婚ということをネガティブに捉えるのではなく、前向きに新しく自分がそれぞれ自分らしく生きるための一つのきっかけとも取れますものね。 鈴木円香氏: 離婚って、新しい道を歩むからおめでとう。でいい時代なんじゃないかなと思いますけどね。 MC谷原章介: 熟年離婚する方が増えている中、離婚するしないではなくて、お互いにコミュニケーションを取ることが大事なんですかね。 田村勇人弁護士: そうですね、やはり結婚はいいものではあると思うので、役割や能力ではなく、一人の人間として相手と向かい合って、この人と一緒にいたい、介護してあげたいというふうにお互い思うことが必要だと思います。ただ、それでもどうしても離婚したい場合、一言だけ言いたいのは、相手の資産状況だけは確認してから弁護士のところに来てください。 財産分与の時に、相手の資産状況を知らないと、取れるものも取れなくなるので(笑) (『めざまし8』 2024年8月16日放送より)
めざまし8