【横浜好き】ベイスターズ、26年ぶりの日本一達成。『史上最大の下剋上シリーズ』を振り返る
レギュラーシーズン3位からの日本シリーズ進出で、26年ぶりの日本一達成。7年前と同じ状況で敗れた福岡ソフトバンクに、見事リベンジを果たしての栄冠は、まさしく(横浜)「進化」に相応しい結果となりました。
日本一を決めた試合では、横浜スタジアム周辺の公園をファンが埋め尽くし、試合後には、最寄駅につながる歩道橋で、誰彼構わずハイタッチで喜びを表現しました。貯金42の優勝チームを貯金2の3位が打ち破った『史上最大の下剋上シリーズ』を振り返っていきましょう。
◆攻守に加え、グラウンド外でも貢献したリードオフマン シリーズ全6試合に1番・センターでスタメン出場して打率.444、1本塁打、9打点。シリーズ新記録となる、5試合連続打点も記録してMVPに輝いた桑原将志。
第2戦で0-6と劣勢の展開から反撃の2点タイムリー二塁打を放つと、第3戦では初回に二塁打を放って先制点の起点となり、5回には決勝点となる勝ち越しソロ本塁打。第4戦では満塁の場面で相手を突き放す2点タイムリー二塁打、第5戦は押し出し死球で1打点の後、日本一を決めた試合では3安打3打点の大活躍だった。
守備では代名詞となっているダイビングキャッチを2試合で披露し、グラウンド外でも、1・2戦で連敗を喫した後の選手ミーティングで、ナインを鼓舞するなど、ムードメーカーとしての役割も果たした。
◆復帰登板で流れを変えた左腕エース 横浜スタジアムで2連敗と最悪のスタートとなる中、第3戦に先発した東克樹が7回1失点の好投で勝利投手となった。
左太もも肉離れを発症した10月12日のクライマックスシリーズ ファーストステージ初戦以来のマウンドは、初回から先取点を与えるなど万全の状態ではなく、10安打されながらも2回以降は得点を許さず、福岡ソフトバンクの日本シリーズ連勝記録を14で止めた。この東から投手陣は29イニング連続無失点と、エースの熱投がシリーズの流れを変えた。