ビットコインは反転して一時急落──MATIC、LINKは低迷する市場動向が続く中で上昇
ビットコイン(BTC)は過去24時間、6万1000ドルと5万9900ドルの間をジグザグに動き、どちらの方向にも動くような目立った触媒がない中、横ばいの値動きを続けている。 BTCは、2024年3月までの12カ月間の米雇用増加数が事前報告より81万8000人少なかったことから、8月21日遅くに急騰した。 これとは別に、一部の報道機関は、ロバート・ケネディ・ジュニア(Robert Kennedy Jr.)氏が今週末までに2024年の大統領選から撤退し、親暗号資産(仮想通貨)の大統領候補と位置づけられている共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を支持する予定だと報じた。分散型予測市場のポリマーケット(Polymarket)のベッターは、それが実現する可能性をほぼ94%としており、週の初めから大きく変化している。 しかし、トレーダーがすぐに利食いしたため、価格の急騰は短期間で終わり、BTCは5万9900ドルまで急落した。22日のアジア取引時間には6万800ドル超まで回復し、市場全体がわずかに上昇した。 「暗号資産市場は再び2兆1500億ドル(約311兆7500億円、1ドル=145円換算)の大台を突破できず、2.3%下落して2兆1000億ドル(約304兆5000億円)となり、20日の取引開始時の水準にほぼ戻った」とFxProのシニアマーケットアナリストであるアレックス・クプツィケビッチ(Alex Kuptsikevich)氏は述べた。「テクニカル分析の面では、ビットコインは過去6日間の50日平均を再び試した後、下落に転じた」。 「昨日、機関投資家の主な需要はゴールド(金)などの他の資産にあったようだ」と同氏は付け加えた。20日には、ドル安とより安全な資産を好む投資家の買いにより、ゴールドは過去最高値を記録していた。 アメリカのビットコイン現物ETF(上場投資信託)への資金流入は依然として低調で、21日の純流入額はわずか3900万ドル(約56億5500万円)だった。資金流入の鈍化は、報道されているように、プロの投資家の間で新たな需要が不足していることを示しており、BTCに弱気の圧力をかけている。 一方、主要トークンのイーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、バイナンスコイン(BNB)は2%も上昇し、ドージコイン(DOGE)とエックス・アール・ピー(XRP)はほとんど変わらなかった。トロン(TRX)は、新しくリリースされたミームコイン・ジェネレーターを背景に21日に上昇した後、4.5%下落した。 より広範な暗号資産の動きを示すCoinDesk20指数(CD20)は1.54%上昇した。 ポリゴン(MATIC)は、既存のMATICをポリゴンの全ブロックチェーンで使用可能な統一トークンであるPOLに切り替えるトークン移行が近づいたことから12%上昇した。チェーンリンク(LINK)は、そのデータフィードがzkSyncブロックチェーン上のレンディングマーケットであるアーべ(Aave)の新しいリリースに実装されたため、15%上昇した。 Aave V3 is debuting on Era Mainnet, powered by @zksync, unlocking unprecedented scalability, privacy, and security while expanding the DeFi user base and new institutional use cases. pic.twitter.com/blNlUjsalX ― Aave Labs (@aave) August 21, 2024