中高一貫校なのにまた入学金払うんですか??入学後想定外だった私立校あるある教えて!
見ると聞くとは大違い! 私立入学後は『あらま、びっくり!』の連続です
私立中学、高校に進学すると授業料にかかる意外なお金や、勉強方法など、想定外なこともあるようです。学校選びをする前にどんなことを調べておくといいのか、中学受験の著書も出版している鳥居りんこさんに聞いてみました。 「まあ、なんでもそうですが『見ると聞くとは大違い』。学校もそうで、実際に入ってみたら、『あらま、びっくり!? 』ってことも実際、一杯、あります。 中高一貫校の場合、多いのが『え~!? 一貫校なのに、高校入学金を取るの!? 』っていう母たちの叫びですね。『3年前にも入学金払ってやったのに、同じ施設なのに、また取るんかーい!? 』という“上から目線”の方が多くて、けしからん!話です。先生様に『高校入学金!? もちろん、喜んでお支払いします! 支払わせて頂きますとも! だから、先生、お願い!高校に上げて~!!』とすがりついた黒歴史を持つワタクシから見たら、『何を入学金くらいでグチャグチャと!』と、頭良し子を持つ母たちをネタんでおりましたことですのよ(フンッ)。 まあ、そうじゃなくてもお金がかかります、私立中高一貫校。制服ひとつとっても気絶する母、続出ですわよ。 『本校は多様性の時代に合わせ、制服もバラエティ豊かでございます。ええ、冬・夏以外にも合服、更には毎朝の気分に合わせ、コーディネイトも自由自在!』と、笑顔でアナウンスされた挙句、『あ!こちらが高等部の制服でございます』とさわやかに告知された暁には、1万円札が羽広げて飛んで行きますからね。これに指定鞄、指定靴、指定靴下、指定体操服なんてものが、次々と現れますから、靴下に穴が開いたら、『やっぱ、お繕いしちゃおうかな…』と、質素倹約魂に火が点くこと請け合いですわよ! さらに言えば、お子さまたちは成長期でございますから、長期休み中にドンドンと大きくおなりで、『え~!? こないだ買ったばかりなのに、入らないってどういうこと!? 』と泣きながら制服屋さんに走るってことも『あるある』ですわね。 ついでに申し上げますと、制服業者さまは老舗百貨店さまがご担当されていることが多いのです(=つまり高級仕立てですわね)。 こちらの対策法としては、同じ学校の先輩母と仲良くなっておき、『もしも』に備えて、制服を譲っていただく算段を取りつけておくことくらいでしょうか…。 まあね、母たちはシワと白髪が増えた代償として、中高一貫校の合格切符を頂いたようなものですから、ここはひとつ、ありがたくお金の工面をしましょう。 洒落にならないのが、成績関係ですね。『成績=金かかる』でございますが、この話をしだすと止まらなくなるので、また、いつかの機会に。 私立中学・高校に見事入学された皆様、おめでとうございます!? 母たち、頑張ろう!! あ~、ニッポンの子育て、金かかるんだよーーー!(怒)」(お話/鳥居りんこさん) 希望校に進学できてうれしい反面、お金はどんどんなくなっていくのですね。成長期ですから、男子の場合、靴もかなりのハイスピードで買い替えるということが多そうです。しかも指定靴!親の苦労はまだまだ続きそうですね。 (取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部) ※文中のコメントは「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。 ※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。 ※記事の内容は2022年3月の情報で、現在と異なる場合があります。
鳥居りんこさん
PROFILE) 作家、介護・家族アドバイザー。2003年、学研より『偏差値30からの中学受験合格記』でデビュー。実体験に基づいた『中学受験シリーズ』が人気。近著に『増補改訂版 親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ』(双葉社)『女はいつもどっかが痛い がんばらなくてもラクになれる自律神経整えレッスン』(小学館)、最新刊『消化器内科の名医が本音で診断 「お腹のトラブル」撲滅宣言!!』』(双葉社)など。執筆・講演活動などを通じて、子育てや受験、就活、介護に悩む母たちを応援している。
たまひよ ONLINE編集部