フェラーリF1、ルクレール&サインツの契約延長は近い? 当初より決断が遅れたのは「終盤の混乱のせい」とチーム代表
フェラーリF1はシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.の契約更新が遅れている理由として、2023年終盤戦の混乱を挙げている。そして近いうちに決断を下したいとも語った。 【ギャラリー】グッズ化希望のファンも多いはず? F1ドライバーの2023年”特別ヘルメット”怒涛の25連発 ルクレールとサインツJr.の契約は2024年シーズンまでとなっているが、フェラーリは2023年夏頃から既にこのふたりと契約を延長する意向を示しており、さほど時間はかからないのではないかとも見られていた。 ただ2023年シーズンが終了した今も、フェラーリはドライバーとの契約延長を発表できていない。そうした状況の中、ルクレールが5000万ユーロ(約78億円)で5年契約を結んだのではないかという憶測も流れるようになった。 こうしたドライバー契約に関する交渉の状況について、バスール代表は先日イタリアのマラネロで行なわれたメディアイベントでその一端を説明し、遅れが発生したのは2023年シーズン終盤戦の混乱によるもので、近く決断を下したいと彼は語った。 「彼らは2024年まで我々との契約下にある。つまり我々にはまだ13ヵ月の猶予が残されているということだ」 「非常に快適な状態だ。我々にはまだ何ヵ月も時間があるんだ」 「(メディアに対して)私は2023年が終わる前に決定を下すよう努めていると伝えていたと思う。そして2023年シーズン終盤は非常に混乱した状況にあったのも、認めざるをえない。非常に大変だったと思う」 「話し合いを始めていたが、我々の当初のプランと比較すると遅れている」 「しかし全く問題ではない。メルセデスと比較すると我々は進んでいる(メルセデスは2023年末までだった2名の契約を8月末に2025年まで延長)」 「我々はこの件を深刻には捉えていない。近いうちに決断を下すことになるだろう」 なおAutosport/motorsport.comの調べではルクレールが3年の延長、サインツJr.が2年の延長になると見られている。 バスール代表はドライバーふたりのフェラーリ内での位置づけについても言及していて、外部からルクレールが中心的な存在とみなされているのとは異なり、内部でふたりのドライバーは同等のポジションにあると語った。 「我々は今シーズン、ふたりのドライバーが同等以上の扱いを受けていることを示してきた」 バスール代表はそう語る。 「1年前にはシャルルがナンバーワンなのか、カルロスはナンバーツーなのかとかいった質問が山のようにあったことを覚えている」 「ナンバーワンにより多く力を注がれるというようなことはない。我々には2名のドライバーがいて、彼らはいい仕事をしている」 「今シーズンのよかった点のひとつは(ふたりの)獲得ポイントがほとんど同じだったことだと思う」 「同じように考えて、彼らに全く同じ水準を提供していきたい」
Matt Kew