家族の生活習慣がバラバラで、お風呂を「1時間ごとに3回」追いだきしています。ガス代はどのくらいかかっていますか?
同じ家に住んでいる家族でも、一人ひとりの生活習慣は異なります。そのため、入浴の時間がバラバラになることもあるでしょう。 続けて入浴した方が節約になることは分かっていても、そのために時間を調整することは難しいという方が多いかもしれません。そこで、今回はお風呂の追いだきについて、どれくらいガス代に影響があるのかを調べてみました。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
追いだきする場合、ガス代はいくらかかる?
お風呂のお湯は、時間がたつほど入浴に適した温度ではなくなってしまいます。特に冬は外の気温が低く、すぐにお湯が冷めてしまうでしょう。 今回は家族が先にお風呂に入っており、冷めたお湯を追いだきして入るケースです。 季節および室温、浴槽の保温能力などにもよって変わりますが、一般的な浴槽の場合、お湯の温度はふたをしていても1時間を過ぎると約2度、2時間後には約3度、3時間では約5度下がるといわれています(周辺環境10度±2度の場合)。 1日の追いだき回数を1時間ごとに3回と仮定し、かかるガス代を計算してみます。 なお、ガス代は都市ガスかプロパンガスかによって違ってきますが、今回は都市ガスを例にして計算しました。 【計算条件】 ・都市ガスを使用し、ガス単価は160.02円(東京ガス株式会社 一般契約料金B表6月検針分) ・一般的な浴槽の容量200リットル ・追いだき後の温度を40度 ・残り湯の温度は38度 ・発熱量は1万750キロカロリー/立方メートル、熱効率は75% 追い炊きにかかるガス代は「お湯の量×上昇温度÷(発熱量×熱効率)×ガス料金単価」で算出されます。 残り湯200リットル ×(40 -38) ÷(1万750キロカロリー/立方メートル× 熱効率75%) ×ガス単位料金160.02円 =約 7.9円 この条件で計算すると、追いだき1回ごとにかかるガス代は約8円となりました。追いだきを1日に3回する場合は、約24円かかる計算です。 1日の追いだき回数が1回の場合と、3回の場合では約480円(1ヶ月を30日と仮定した場合)の差が出ることになります。今回はお湯の温度を38度から40度へ上げると仮定しての計算であるため、冬場で気温が低い場合や入浴の間隔が空いてさらに温度が下がってしまっている場合だと、よりガス代がかかるでしょう。