【崎山蒼志と27枚の風景】 インドネシア・ジャカルタの空気は、暑く、湿潤なムードに満ちていた
ジャカルタの交通事情、そしてマクドナルド
滞在中驚いたことのひとつに交通量の多さがある。聞けば大都市ジャカルタに住むほとんどの人が、自分の車、もしくはバイクを持つそうだ。どおりであちこち渋滞している。移動車の横ギリギリを何台ものバイクが通過していく。ひやひやしながらも、皆運転が軽やかで、事故を目の当たりにすることもなかった。皆運転に慣れているようだ。また、そのように自家用車の多く渋滞の絶えない都市であるため、曜日ごとにナンバーによって通れたり通れなかったりする道もあるようだ。例えば火曜日は、この数字とこの数字が入っていなきゃこの道は通れない、みたいな。聞いたことのないルールだったので、新鮮だった。 二つ目に驚いたことはマクドナルドのメニュー。国によってメニューが異なることを耳にしたことはあったが、まさかのまさか、ライスがあった。僕にはマックに米という発想がなかったため困惑したが、聞くところによるとインドネシアに住む一定層の人は、“お米”か“辛いもの”でないとそれを一食にカウントしないらしい(誇張しての発言なのかもしれないし、もちろん個人差もあると思うのだが)。お米とチキンのセットがあったので、それを頼んでみた。マックの包装紙の中からライスが現れる。妙な光景だ。塩加減の効いた揚げたチキンとライスを手で食べるスタイル。味はバッチし美味しかった。クセになる。これはハマってしまいそうだ。 クセになるといえばミーゴレン! 3日間の滞在中2食以上食べてしまった。現地のミーゴレンは凄く美味しい。また、サンバルというソース。甘みと香りに少々クセがあるものの、辛いもの好きの自分にとって、うってつけのソースであった。様々な料理に付いていた。 3日間の滞在はあっという間のものだった。現地の人々と交流する中で、インドネシアの他の地区にも興味が湧いた。ジャカルタの南、西ジャワ州の首都バンドンは、音楽やカルチャーが盛んで、自分も大好きなハードコアミュージックや、エモロックの聖地らしい。バリ島にも行ってみたい。生でケチャを堪能してみたい。 現地のムードは忘れない。そんな僕の感じたムードを写真では収めた。また訪れる時は、1カ月くらい、もっとあらゆる都市を回りたい。刺激的な旅であった。 崎山蒼志(さきやま・そうし) 2002年8月31日、静岡県出身。’18年、ABEMA『日村がゆく』への出演をきっかけに注目を集める。’21年1月27日にアルバム『find fuse in youth』でメジャーデビュー。 ‘23月8月にはサードアルバム『i 触れる SAD UFO』が発売。5月配信開始のシングル「違和感の向こうで」がリリース中。
崎山蒼志