能登半島地震から10カ月…死者は災害関連死218人含め計445人に 知事はボランティア受入拡大を表明
石川テレビ
元日の能登半島地震から1日で10カ月。輪島市の朝市通りでは地元の人が、亡くなった人たちに手を合わせる姿が見られました。 「この辺の人たちはみんな近所のひとばっかりでいつも顔を合わせていた人ばっかり。昔のことを思い出して顔を浮かべてはお参りしています。もとの朝市に戻ってくれればいいけれどもね、いつになるかはわからないね」 石川県内では10月31日、新たに災害関連死19人が認定される見込みとなりました。今回の能登半島地震による犠牲者は地震による直接死が227人、災害関連死が218人のあわせて445人となりました。 また、9月に発生した豪雨では輪島市や珠洲市などで15人が亡くなっています。地震から10カ月経った今も珠洲市で59人、輪島市で23人、あわせて82人が避難所での生活を続けているほか豪雨災害でも輪島市で362人、珠洲市で43人が避難所で生活しています。 地震と豪雨による二重の被害にあった輪島市町野町。この地区だけで地震で20人、豪雨で5人が亡くなりました。 10カ月となった1日は約500本のロウソクに火をともし、犠牲者を悼みました。 地元の人は: 「何も変わらない感じですかね町並みは更地が増えましたよね道路も通りやすくなったし、良いんですけどそれが復旧、復興なのかよくわからないです。」 Q 伝えたいことは? 「忘れないでってことくらいですかね」 町野地区では2月から毎月1日の月命日に犠牲者を悼んでいて、豪雨災害があった直後の先月1日も、ロウソクに火をともしたと言うことです。 一方、1日、会見した馳知事。奥能登豪雨で堆積した土砂の撤去を雪が降る前までに終わらせるため、ボランティアの受け入れ拡大を表明しました。馳知事は早期撤去を目指すため、建設業者と災害ボランティアの連携を強化し、道路や河川などについては同一業者にエリア一帯の土砂の撤去を発注。個人の住宅はボランティアが泥だしを行い、その泥を建設業者が仮置き場まで運搬するということです。県は1万4000人のボランティアが必要だと見ていて受け入れ拡大で本格的に雪が降り始める来月中旬までに泥出しを終える考えです。 馳知事: 「宅地に入り込んだ土砂のかき出しは高齢者の多い被災地には個人でやってくださいというのはちょっと難しいと思っていますそこを何とかボランティアの皆さんにお願いをしたい」 また馳知事は空室となった仮設住宅について解体事業者向けの宿泊所として活用できるように国に働きかける考えも示しました。
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