途中出場した久保建英(C)Getty Images

19日のラ・リーガ第10節、レアル・ソシエダは敵地モンティリビでのジローナ戦に1-0で勝利した。日本代表MF久保建英はベンチスタートとなり、65分から出場を果たしている。 第9節までを終えて勝ち点12のジローナと勝ち点9のソシエダ……昨季の勢いを取り戻したいチーム同士の対戦である。ソシエダのイマノル監督は、オーストラリア戦から中3日で、長旅からのチーム合流後2日しか練習に参加していない久保を案の定ベンチスタートに。中盤に右からスチッチ、スビメンディ、ブライス、前線にオヤルサバル、オスカールソン、バレネチェアを起用している。 立ち上がりこそビルドアップがうまくいかず、ジローナのハイプレスに苦戦したソシエダだったが、20分を過ぎたあたりから攻勢を仕掛けるようにになり、オスカールソンを中心に決定機を迎えていく。そして44分に先制点を獲得。左サイドのバレネチェアが3人を引き付けてからクロスを送り、オヤルサバルがヘディングシュートでネットを揺らした。 ソシエダの1-0リードで迎えた後半、イマノル監督は65分に1枚目の交代カードを切り、オスカールソンとの交代で久保を投入。その一方でジローナのミチェル監督は下部組織の逸材、韓国人の18歳FWキム・ミンスをトップチームデビューさせている。 同点に追いつきたいジローナとポゼッションを争うソシエダは、ボールを持てば右サイドの久保にパスを出して、そこから打開を試みる。だが日本人MFはまだ完全なコンディションではないためか、元レアル・マドリーDFミゲル・グティエレスを相手にいつものキレのあるドリブルを見せられず。それでも機を見たスルーパスやCK奪取などで、チームの攻撃に貢献していた。 ソシエダは後半アディショナルタイム、久保が右サイドでボールを持ち、うかつに飛び込めない相手DFたちを引き連れながら前進してシュートに持ち込むも、これはサイドネットを揺らすのみに終わった。追加点を奪えなかったソシエダだったが、しかしGKレミーロの好守もあってジローナの同点ゴールを許すこともなく、1点差のまま試合終了のホイッスルを迎えた。ソシエダはラ・リーガ2試合ぶり勝利。ここ4試合は2勝2分けの負けなしと調子を上げており、勝ち点を12として暫定で11位に順位を上げている。